― 真昼の赤とんぼ ―
過ぎた夏はなぜだかいつも
片恋気分
風にこたえるほうき草
おてんと様はやけに高くて
あたしだけのものだった
よりそい歩くことさえも
とどかぬ幻と
幸せしらない歯がゆさを
一途なロマンのせいにした
ほんとはいちばん幸せな頃
真昼のあかとんぼ
光にすけて
何を思ってゆきますの
ゆらゆら ゆらゆらら
あんたこのまま
あたしと生きてゆくつもり
いつかきかせてあげましょか
少し も少しと
母にせがんだ子守うた
明日も天気になればよい
心がふっとゆるみます
他人であふれた都会にも
秋はかわらずに
あなたのもとへくるのです
かって気ままな夢みましょ
ましろな雲がちぎれてとんだ
真昼のあかとんぼ
ひとつの空を
何を願ってゆきますの
ゆらゆら ゆらゆらら
あんた も一度
あたしを抱いてくれないの
真昼のあかとんぼ
光の中を
誰といったいゆきますの
ゆらゆら ゆらゆらら
あたしあんたに
一度も好きと言ってない |