― 湯けむり情歌 ―
遠い山影 星ひとつ
人里離れた温泉宿に
娘がひとりおりました
明日は戻ろかとどまろか
川音枕に目をつむりゃ
捨てたあんたの面影が
ちろりちろりと胸つつきます
(※)
湯けむり美人は口説かれ上手
ちょいとお背中流しましょうか
髪の乱れは勘弁してね
もつれほどけて
一夜の恋となりましょう
ネオンゆらめく石畳
暮れてにぎわう温泉宿に
娘がひとりおりました
明日は何処の橋の上
灯り愉しや華の街
捨てた男は数知れず
しゃらりしゃらりと鈴鳴らします
(※)繰返し
渡る仮寝の旅の夜半
とある名も無い温泉宿に
娘がひとりおりました
明日は明日の風模様
商売繁盛 夢繁盛
捨てた拾たは世の定め
ぽつりぽつりと年重ねます
(※)繰返し
|