― 期待はずれ ―
好きおうて
他に何にも望まんなんて
そんならあんた 仕事もやめて
あたしと心中でもしますのん?
馬鹿言うない、と
笑うあんたの
ちょいとそらした瞳には
何が映っていたのか知りません
あたしも欲張り娘やものね
はやりの自由で楽しむもよし
すがりたい手を我慢するのが
精一杯の愛やと あたし
あんたの背中押したもの
なぜあたし
心地のいい距離に酔って
この世の習い 空いた心に
何の効き目もありゃせんわ
悲しい時は
悲しい歌浮かべて
今さら何を待つ
ひとつお稽古事でも始めましょか
勝手に幸せだった頃に戻れば
あんたへの想いは
とんだ昔話で終わるのやろか
泣いて抱きしめればよかったの
あんた笑ってくれたんか
期待なんてしないでと
あたしあんたに期待した
ほんとに寂しかったのは あんた
ごめんね
明日もふたり
一緒にお酒飲みたいな
ふたり飲みたいな |