
東海道1日目
1月12日(日)晴れ
京師(京都)→大津→草津

「53次って、今でも地名残っているのかな。一回歩いてみたいなあ」 初めてそう思ったのは、小学校5年生の時。社会の時間にみんなで東海道の地図を描いた事がきっかけだった。ぼんやりした夢を抱きながら、はや13年。大学を中退した後長野県の温泉旅館で1年働き、その任期が切れて次の仕事を探すまで、ちょうど1ヶ月程ポッカリと時間ができた。実行するなら今しかない。
思い立ったが吉日、「春になってからにしたら?」という周囲の声には耳も貸さず、「外国に行くわけじゃないんだから」とろくに下調べもしないまま、簡単な道路地図(いわゆる「マップル」)と、「全国宿泊ガイド」を手についに1997年1月12日、東京へ向けてスタート。ルールはひとつ、到着するまで絶対乗り物に乗らないこと。また両親には、宿に着いたら毎日必ず家に電話を入れるよう約束させられた。 天気は快晴、素敵な始まり。京都三条大橋午前9:00、母と友人のOさんの見送りを背に、元気良く旅立った!
一応女の子の一人旅、迷子になってもいけないので、基本的には1号線に沿って歩く。歩行禁止の標識を横目に大量の車とともにトンネルの中に入って恐怖におののいたり、機転をきかせて脇道へそれれば行き止まりだったり、気がつけば日本海への道を歩いていたり!先が思いやられる。

12:30、道端の喫茶店にて昼食。ひと息入れたところでどっと疲れが襲う。先は長い。思わず緊張が走る。左足の付け根がキリキリと痛む。電車だと数分のところを何でこんなに時間をかけて…、と腹が立ってくる。
気を取り直して歩いている内、100mごとに「東京から○○km」という標識が立っているのを発見。あと471km…。

16:00草津駅前到着。今回の旅はとにかく安全第一という気持ちもあって、宿泊はなるべく駅から近いホテルを予約。暗くなる前には到着できるよう、日程も余裕をもって組んである。心配する事なんて何もない。
部屋に荷物を置いて夕食に出かけると、変なお兄さんにナンパをされる。が、面倒はごめんなので完全に無視。明日も歩くのかと、早くも気が重くなる。富士山が見えたら感激だろうな…。
ビジネスホテル草津泊 |