
東海道13日目 1月24日(金) 曇りのち雨
掛川→日坂→金谷→嶋田


掛川城を遠くに望む。高台にぽこっとそびえる姿は置き物のよう。町全体が城下町の風情を残している。
歩いている間に辺りはどんどんと田舎になり、気がつけば山の中。脇には所々旧街道が通っていて、それぞれの家の前に「山田屋」「近江屋」など木の札が掛かっているから面白い。昔の屋号がそのまま残っているのだそうだ。それにしてもどんどん山の中へ…。
今日の予定に山越えなんてあったっけと地図で確認すると、ちゃんと「日坂峠」とある。峠といっても道はきちんと舗装されており、特に歩きにくい事もないのだが、まともに登るのはどうにも悔しく、「どこかに抜け道があるはずだ」とうろうろしている内、そこら中の草が手袋やらズボンやらにくっついて、取るのに20分以上かかる。
無駄な抵抗はやめておとなしく登って行くと、峠のてっぺんに「小夜の中山夜泣き石」なるものが現れる。昔、この場所で身重の女性が山賊に襲われ命を落とした。近くにあった石が赤ん坊の代わりに大声で泣き、あるお坊さんがそれを聞きつけて、赤ん坊は助かったそうだ。ほんとかな。

日坂峠を越えてほっとしたのも束の間、またまた登り坂が始まり、今度は金谷峠。町から町へ移動するのに2つも山を越して、日本昔話じゃないんだからと愚痴をこぼすが仕方ない。時々景色が開け、茶畑が広がる。
登って降りて、かの有名な大井川を渡り、島田へ入る。「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」「馬方は知らじ時雨の大井川」 水、少なかったけど…?
島田では、水会場、札場、渡し人夫の寄り合い場など、渡し場関連の建造物がたいへんリアルに再現されていて、大感激。小雨も降って、情緒あふれる。大井神社という神社の石垣は、渡し人夫が川原から毎日ひとつずつ持ち帰った石で造られているとか。

島田ユートリー泊 |