
東海道17日目 1月28日(火) 晴れ
(富士)→吉原→原→沼津
海沿いの道。田子の浦港、カーフェリー乗り場の横を通る。見覚えのある風景。
5年前、伊豆半島から田子の浦港へ向かうフェリーの上で、初めて富士山を見たんだ。大学へ入る前の一人旅。確か5日間程の行程で、富士山を見に来たのにずっとお天気に恵まれなくて、すっかり諦めかけていた最終日。船の上からどんよりとした雲を見つめていると、いきなり視界が開け、海の向こうに巨大な富士が現れた。その時の感動といったらとても言葉では言い表せない。
それ以来私の心の中にはいつも富士山がいる。18歳だったんだなあ。遠い昔のようだ。

沼津までの間、右手にはおびただしい数の松。左手には工場の壁が延々と続き、その無機質で、どこまで行っても同じ景色に説明しがたい嫌悪感を覚える。千本街道というそうだ。松林というよりは、松の大群。
海からの風が強く、足がもつれる。いいようのない疲れと圧迫感。松に恐怖さえ抱くようになる。沼津市街に入った時は心底救われた気分。もう当分松は見たくない。
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