露天風呂はあまり大きくないほうがいい。
一人でゆるりと過ごすのが最高だから部屋数の少ない、ちょっと鄙びた宿の露天風呂。
だけど、在ればいいんだろうとばかりに取って付けたような、せせこましいのはゆるせない。
この数年、温泉嫌いだった私も、気の合った友と温泉に行くようになった。この歳になると持つべきものは「友」。コミュニケーションも大切だし、上の息子が働くようになって、ようやく少しのゆとりが出てきて、付き合いも出来るようになり始めたというところ。
実はとっても好みが激しいうえに、予算も限りがあるので、あんまり満足は出来ずに帰ってくることが多いのに、今回は大当たり。そこは南魚沼郡、塩沢にある「大沢館」。
雑誌に載って有名になりすぎなので、どうかなとは思っていたのだけれど。
ご主人も働く人も、その辺を歩いている、おじさんおばさんの格好そのもの。サービス業っていうのではなく、素朴で、普通の親切心という感じですんなりくつろげるがいい。
悲しいことに、逗留日は大雨注意報。ずっと雨。でもなんだかとっても良かった。
なぜか、子供のころ、家の出窓に腰掛けて、降る雨をずっと眺めていたときの、妙に落ち着いた哲学的っぽい気持ちがよみがえってきた。
本を読んだり、窓の外を眺めたり、お風呂に入ったり…。 |