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夏目 麻生の
なんてことない「えとせとら」 −遊んで、食べて、仕事して−

美味しい空間 1
UPDATED 05-10-14

「レ・プレ・ディル・マルジュ」

最近は「なに食べる?」という話になると「和食か蕎麦屋で一杯」という言葉が口をつく。燃費の悪くなったカラダも気になるし、もはや「フレンチのフルコースでチーズもしっかり、デザートも少しずつ 2、3種類」なんて胃が受け付けなくなってきているのが悔しくて、さびしいのは私だけ?

久々に、友人の退院祝いも兼ねて食事をということで、『レ・プレ・ディル・マルジュ』に。

前はオコション・ローズ(ピンク色の豚)という名前の老舗のレストランが昨年ごろ、ビストロとして、リニュアル。今、ちょっと旬の店。

恵比寿と代官山の間、どちらの駅からも 15分位。ビルの2階なので見過ごしやすい。

無駄なもののないこげ茶と黒、木目と白のスッキリしたインテリア。落ち着いていて私たち大人にも好ましい。ベネチアングラスのシャンデリアと抽象画がポイントに。
ビストロと言っては間違いかも。

料理は、アラカルトからチョイス。前菜 2皿と主菜がちょうど良いと進められて、お互い違うものを3皿選ぶ。価格は1,050円・1,575円・2,100円で特別なものは、700円〜2,000円位をプラスする。今はコースもある。ディナーの6,825円はきっとお得だと思う。

食前酒は、クーポン( HPからプリント)を利用したら、『桃と白ワインを使ったアペリティフ』がサービスにでた。ソフトでほんのり甘く桃の香りが食欲を引き出す。白ワインはグラスで。赤は勧められて、久しぶりにブルゴーニュを。ワインはフルボトル3,150円から。この店は、今年のブルゴーニュワイン、ワインリスト・コンクールで最優秀リスト賞を受賞していることから見ても、ワイン好きにはお勧め。

『オードブルは天然鮮魚のカルパッチョ・ヴァージンオイル風味』(マトウ鯛だったと思う、美味) と、『うにのゼリーかけ』。さらに、『本日のお勧め野菜』の一皿(温野菜が程よい硬さ)と『三陸産ムール貝の白ワイン蒸し・マリニエール』を。どれも美味しそうに盛り付けられていて、思わずフォークを持っていて写真を取るひまもなく平らげてしまった。(どれもおしゃれなお皿でした。ごめんなさい)

ムール貝『ムール貝』はボリュームがあった。フランスのブルゴーニュで、 2人前頼んだら指を横に振られ、出てきた1人前は大きなボール山盛りで、驚きで笑いながら食べたのを思い出してうれしくなった。こっちのほうが貝が大きくてぷっくりしていて、お上品な味。

メインは、『ブレス産の鶏腿肉のコンフィ・季節の野菜添え』と『ドンブ産の鶉の網焼き茸添え・エシャロット風味』を。鶏の腿肉は写真でわかっていただけるといいのだけれど、とても立派でさすがフランス産という感じ。しっかりした歯ごたえ。鶉も香ばしく美味しかった。ブレス産の鶏腿肉のコンフィ季節の野菜添えとドンブ産の鶉の網焼き茸添え、エシャロット風味

友人が、「フランスでは鳥インフルエンザは、ブレス産は感染が心配されるが、ドンブまでは及ばないといわれている。」とサービスに来たマダムに言ってヒンシュクを買ってしまった。失礼しました。

ここでもうおなかいっぱいで倒れそうなのに、食い意地の張っている悲しさ、デザートをあきらめることはしない。シンプルで美味しい2品。『ポワールのタルト』と『チョコレートムース』で、締めくくりはエスプレッソ。(またもや気が付くと2人とも食べてしまっていました)

欲を言えば、サービスの人員が不足しているのが難。最近ますます人気になっているはずだから、きっと増えているかも知れない。私たちの年頃なら、オードブルは一皿で充分。お客は若い人が多かったけれど、私たちが放っておく手はないお店。ちょっとした会合には、半ガラス張りのセミプライベートルーム( 8人位)もある。また、軽い接待にも使えそう。

もちろん日常の憂いは様々あるけれど、それも忘れるほど、気兼ねない友との食事とおしゃべりは、私にとってかけがえのない「美味しい空間」。

代官山までおしゃべりを楽しみながら、そぞろ歩く。話が尽きず、結局恵比寿まで戻ってしまった。やっぱり日本は平和だ。店先で腕に抱かれている赤ん坊も、散歩の犬と主人も、幸せそうだった。

なかなかもう一度来たいと思える店は少ないけれど、今度はコースを試しに来たい。安くて美味しいブルゴーニュワインにも出会えるのを楽しみに。

レ・プレ・ディル・マルジュ』
Tel 03-5489-5738  Fax 03-3477-0210
  http://www.presdile.jp/





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