実は数年前まで、温泉に興味は無かった。友達が温泉に行こう行こうと言っても、お断りしていた。それなのに、あぁそれなのに、今年も良い所を見つけてしまいました。
今回は、久々に、新潟県東部へ行った。
麒麟山温泉とはまたステキな名前。古澤屋とはこじんまりしたイメージ。前の日の宿は、思ったほどでもなかったので、さて今日はいかがかと期待が膨らんだ。

こじんまりとした鄙びた木造の旅館である。客室は15室しか無い。 建物は古いがそこかしこに、趣向を凝らしてある。例えば壁が三つ巴のひょうたんや桐の葉の形に大きく抜かれている。写真では無いが、俵型の西瓜が縄で括われて飾られていた。いかにも、粋な趣である。写真を撮ったのに、消してしまった。(ご披露できずとっても残念!)
部屋はきれいで、窓からは阿賀野川に浮かんだ中ノ島が見える。川鵜の住処が近いらしく、夕方数羽帰ってくる姿に興味をそそられた。夜にはライトアップされて幻想的だった。深夜、カーテンの影から何回も覗いてしまうほど。
夜は部屋食で、水菓子含め12種で、まあ普通。良くも悪くも無い。朝は朝食処レストランで、シンプルに。
すべてのお風呂からは、飯豊連峰と阿賀野川が見え、大きくはないが清潔感があり気持ちが良い。特に貸切露天風呂がお薦め。初め、50分2、100円は高いのではと主婦感覚では思っていたが、3人で割るからまあいいかと入ることにした。
湯船が2つ(奥に丸い湯船、前に岩風呂)あり、板張りで広々としている。木製の背もたれ椅子も用意され、のびのびと過ごせる。バスタオルと本を持ち込み、喋ったり、本を読んだり、寝ころがったり、ボーっとしたり。と、充分に楽しみ、3人ともご満悦!
働いている人は、穏やかで礼儀正しく親切だ。ステキなマダム(洋装で女将というより良家の奥様という感じ)の采配の故だろう。法事の客が、会が終わってからさらっと一風呂浴びて、汗を流して帰っていった。何気なくて面白かった。
こういう所にいると、ゆかしい、丁寧な日本語が似合う。そんな生活も悪くはないという思いが、庭を散歩しながら浮かぶ。懐かしくやさしい、そう、子供のころの生活。あの頃は年配の女の人が、奥ゆかしく淑やかで、美しかった。今、同じ年代になった私は、どうなんだろう。ふと、そんなことも思う。
道路を挟んで、訪春園という雪椿庭園を持っている。4月半ばから100種、8、000本に花が咲くそうだ。この次は、ぜひその頃に訪れたいと思った。
誰かとふたりで密やかに…。 ???
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●きりん山温泉 雪椿の宿 古澤屋 http://www.furusawaya.com/goannai.htm |