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夏目 麻生の
なんてことない「えとせとら」 −遊んで、食べて、仕事して−

美味しい空間10 BENOIT(ブノワ)
UPDATED 06-10-27

クライアントのご担当が、退職される。 独立してから、一番多くお仕事をさせていただいた方だ。いわゆる、才色兼備。と、言うと、とっても近寄りがたく感じるが、その上人間的でもある。とにかく仕事熱心で、乞われての転職とのこと。退職のお話を聞いてる時、後任の方がおいでになり「しんみりした雰囲気で、 ちょっと入り難かった」とおっしゃった。

BENOIT(ブノワ)ご不満もおありだっただろうが、旅行のお土産を下さるなど、こちらが反ってお心遣いを頂いたりした。 長年お世話になったせめてものお礼にと、青山にある「BENOIT」へ、後任の方とご一緒にご招待することにした。

ここは、1ヶ月前に連れてきていただいて、とても気に入ってしまったのだ。でも、とても贅沢で、口実がないと簡単には来ることが出来ない。「そうだ、ここなら喜んで頂ける!」と、迷わず決めた。
先に着いてソムリエとワインを決める。軽やかで薫り高いブルゴーニュを選んだ。足らない場合はコクのあるボルドーをグラスで…。偶然その日は、なんとワインの日で、ボトルは30%OFF。日ごろの行いが良いのでしょうか、よかった!!その分をシャンパンで、今後のご活躍を祝して乾杯することに。

ビルの十階のカフェから、階段を上がったレストランは不思議な空間だ。天井からは古風なシャンデリアが下がっている。壁には、古い大きな円形の楯(?)のようなものが架かり、棚には古くて面白いオブジェがいろいろ並び、そして椅子とテーブルは現代的。窓際の席はソファで、花柄のクッションが並ぶ。インテリアのすべてをフランスから持ってきているとのこと。

古い建物を上手に活かし、現代に合わせて心地よくすみこなしているお宅に、遊びに来たような雰囲気。新鮮な室内空間でとても気に入った点の一つ。スタッフの人たちは、フレンドリーで礼儀正しく、きびきびしていて、わざとらしさが無く、心地よい。

コースは3コース。お若いお2人に比べ、食が細くなった私は、前菜の一品少ないコースにした。

BENOIT(ブノワ)アミューズ・ブッシュ二種類は共通。パテ(豚・鴨・鶏・フォアグラ)と地卵のココットジロールとトリュフが出る間に、私は地野菜とハーブのサラダクルミとオリーブのヴィネグレット。軽いメニューにして良かったと思う反面、両方ともとても美味しそうで、実はうらやましい。ココットの器は、ご担当の「もしや?」に違わず、ル・クルーゼの極小のココットパンをフランスから持ってきているとか。そうそう、パンも美味しいです。

いよいよメイン。私は、メカジキのディアプル風にちょっと辛味の利いたポテトと、お肉は牛頬肉の煮込みキノコ添え。メカジキはシンプルであっさりとしている。煮込みはクラシックな作りで、これもほど良いボリューム。お2人には天然の帆立貝に焼いた紫アンディーブレモンとケッパーのソース。お肉は黒豚のロティ、ブーダンとパンチェッタ(豚肉の塩漬け)。ブーダン(やジビエ)などは、日本人はたくさん食べられる人はそうそういないので、ちょうど良いバランスの盛り付けだと思った。どの料理もごちゃごちゃ手を加えていない分素材の味が際立ち、美味しく頂いた。

BENOIT(ブノワ)

フロマージュはパス。デセールへ。
私のコースは決められていて、「季節のフルーツのメレンゲ」。甘さは少し控えめ。ゴールデンパイナップルのローストとココナッツのグラッセと“ル・ブノワ” ショコラ/オレンジをメニューから選ばれた。どちらもボリュームたっぷり。
BENOIT(ブノワ)紅茶は、日本の南部鉄瓶に入ってきた。このごろは、お洒落なフレンチやカフェでは、紅茶は決まって南部鉄瓶で出てくる。デパートでチェックしたら、そこそこ手頃な値段で売っていた。クリスマスのちょっとしたプレゼントは、密かにこれに決めている。(あっ、ばれてしまった。忘れてくださいね!!)

お土産には、焼き菓子の2個パックを手渡してくれる。サービス料を取らないところも好ましい。

駅で後姿をお見送りしながら、思わず「若いって、うらやましい!!」

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BENOIT ブノワ
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 10階 03-5468-0881
http://www.benoit-tokyo.com/restaurant/




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