ある時期ものすごく人気のあった高級レストランだが、イタリアンよりフレンチ好みの私は、訪れるのは今回が初めて。店は地下にある。内装は想像とまったく違ってフレンチレストランのように、とてもシック。あまりにシックすぎて、もうちょっと個性があってもいいかな、などと思ってしまった。天井は高く、照明は暗い。
マネージャーのサービスは、大人のサービスという感じで、ほど良い親近感と丁重さのバランスが良い。 その上、誘ってくださった方が前回来店した時のデータが保管されていて、好みのワインの銘柄や料理。さらには食べられないもの、ボリュームなどの要望もきちんと把握されている。それをもとに今日の料理を提案してくれる。本物のサービスとはこういうことなのだと思った。
料理は変則的なコース。ワインはグラスでいろいろ、ということに決まった。
店の雰囲気を確かめようとして気が付いたのだけれど、向かい側のふたり掛けのテーブルで、真に上品な熟年の紳士が、20代後半から30代のOL(OLなんて古いかな。でも、キャリアガールという感じでもない)らしき美しい女性と満足そうに食事をしている。それも3組も!
たまたまかもしれないが「日本の男性は若い女性がお好き」という説を如実に証明しているように見える。
うーむ。すると、50代後半の私を食事に誘ってくれるとは、奇特な人だということになりそうだ。いいえ、かなり変わった人ということになるのかもしれない。 そう思って、連れてきてくださった人の顔を、思わず「私で良いのかしら」とそっと見てしまった。

ま、何はともあれ お料理は、前菜に定番の高知産徳谷フルーツトマトの冷製カペッリーニ。凍る寸前と思うくらいに冷たいトマトは、ものすごく甘く濃い味わい。この冷たさが美味しい。ぺロッと食べてしまった。 次は新鮮な鯖をさっとビネガーにくぐらせてから焼いたもの。生野菜が添えられている。美味しいけれどこれはまあまあ。日本の魚料理の文化はすごいと改めてふたりで納得。白身魚(メモを取り損ねた)に三陸産海水ウニの取り合わせ。ウニのまったりとした味と淡白な白身の取り合わせが斬新。伊勢海老のパスタ。これは見た目もとても贅沢で、その上美味しかった。伊勢海老がジューシーで美味しいことは滅多にあることではない。上記のカペッリーニと同様に、もう少し食べたいと思わせるボリュームが心憎い。
最後にシャラン産の鴨のロースト。ホワイトアスパラをそえて、バルサミコベースのソース。シンプルだが、塩味の塩梅が絶妙。焼加減も言うことなし。ものすごくやわらかく味わいが深い。これは最近食べた鴨の中でも絶品!
ドルチェはティラミス エスプーマ仕立て。あわ立てたふわふわのティラミスは、甘さ控えめで、まろやかなまろやかな口当たりは極上。
久々に、食べ終わった後、心よい興奮に見舞われた。
9時から23時はBar Timeとして、グラスワインと共にアラカルトやパスタをチョイスできる。Bar Timeは実はサービス料をとらない。ワインを1,2杯とアラカルトひと皿とパスタでも充分満足できそう。)
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