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「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!

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雲をつかまえに〜!!!リベンジ・雲取山縦走・2泊3日

その8.8月26日 下山


一杯水避難小屋到着11:20。結構チャッチャと歩いたのでグッタリ疲れた。昼食にする。
「一杯水」という名にもかかわらず、小屋付近に水場はないし、水場への道しるべも見当たらない。酉谷避難小屋で十分給水しては来たが、まだ先の長いことを考えれば水は節約せねばなるまい。

出発時間をチェックしようとしたら、携帯が起動しなかった。いよいよバッテリーが切れたらしい。
ど・ど・どーしよー、ったって、どうしようもないがな〜!
アチャーッ!!
恐らく12時過ぎに一杯水避難小屋出発。コースタイム5時間チョイで下山だなー、など思い思い思い…

あけっぴろげというわけでもないが、両側のむせ返るような緑の木々の間から遠くの山々が見え隠れする尾根道をタランコ・タランコ行く。急な登りをぜいぜいしながらソバ粒山を登り切る。

ソバ粒山からは緑の屋根付きの尾根伝い。緩やかなアップダウンをいくつも行く。
「アレで最後かな」ぽっかり空が緑の飾り縁つきのアーチ型をした小窓のように開いている。

で、そこまで行ってみると、その先にまた同じような緑の屋根付きの道が続く。
なんぼファンタスティックな道でも、こうくり返しくり返しだといささかウンザリ、疲労感もでてくる。

だし、時間がわからないのは相当マズイ。仕方がないから地図を頻繁に引っ張り出して、記載されたコースタイムで大体の時間を推し測るよりない。日向沢ノ峰分岐に到着した時は正直ほっとした。
「あっち棒ノ折、こっち川苔山」と見ると、なんだか知り合いに出会ったような気分になる。棒ノ折山には3度、川苔山は2度登っている。いよいよ下山ルート突入の感に嬉しさが湧く。
「もうすぐビール・ブハーだよ〜♪」

「あっち川苔山、こっち鳩ノ巣・古里」の標識を見た時は迷わず川苔山方面へ進路をとらず鳩ノ巣・古里方面への道を採った。疲れも出てきてはいるが、もう2時間もすれば下山だと思うと足取りが軽くなる。
そろそろ4時ごろかな〜

ところが…
次に目にした標識に愕然とした。「あっち川苔山、こっち赤杭山」
な、な、なんで〜?!!!

明らかに進路を採り違えたとはわかるんだが、なぜ?どこで?採り違えた地点からどのくらい歩いたのか?時間の確認ができなかったから、さっぱりなんだよ〜!!!!
どうしよう〜?!
分岐まで戻るロスタイムをどのくらいと考えればいいかわからない。
「このまま、赤杭尾根を行って古里に降りた方が早いかな?分岐まで戻って鳩ノ巣へ降りる方がいいのかな〜?」
「行く?」「戻る?」文字通り折の中の熊のように実際に行ったり戻ったり。推測時間からいって迷っている時間もないのにさ。
ああ、どうしよ〜〜!!!
迷った挙句、そのまま赤杭尾根を行くことにした。

実にそれが間違いだったのよ〜ッ!!

行けども行けども暗い針葉樹林下のキツイ下りが延々続く。
ヤバイよ〜!日が暮れちゃうよ〜

今から思えば引き返すべきだった。たとえ暮れたとしても川苔山から鳩ノ巣は知った道なのだ。暗くてもどの辺を歩いているかわかるから下手な不安感を持たずともすんだ。

一体全体、赤杭尾根のどの辺を歩いているのやらもうわからない。間もなく日も落ちた。
覚悟を決めてヘッドライト・懐中電灯を用意して歩く、歩く。
歩いても歩いても下山口に近づいている気がしない。そのうち真っ暗な針葉樹林下を気が遠くなりそうになりながら歩く。水も切れた。

頭が飛んだ。
しまいに「フレー、フレーあ・き・こ!フレーフレー、あ・そ・び・すと」などわめきながら歩く。

ようやく民家の脇へ出た時、どんだけ嬉しかったか!!!

「今、降りてきたのッ?!」

ビックリ顔したオバチャンに訊いたら8時15分だった。

ともかくも飲料の自販機を探し、350mlのお茶を一気飲みして「無事下山」を実感。隣の自販機で買ったタバコをふかしながら…

この次はアナログの時計、持ってこ〜ッと。

「こりる」という言葉はアタシの辞書にはないんである。


記:小玉徹子 2007/08/26


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