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「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!

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黒姫・山菜ツアーwithまりりん

その3.青年小屋〜権現岳〜下山  9月24日


朝から雨。朝ごはんを終えても雨は止まず、縦走どころか権現岳へも大丈夫か?って感じ。
まあ、せっかくだから「行くだけ行ってみっか」と雨仕度してたら、出かけ際になって雨が上がった。こういうのを不幸中の幸いってのかな〜

08:40 – 青年小屋から権現岳へ向けて出発。
ヨシダ氏の奥様とお仲間は足が速い。続いてヨシカワさんも速い。ヨシダ氏とお仲間は荷物をしょっているが、ワタシとヨシカワさんは荷物は青年小屋へ置いてきたから身軽なはずなのに、ワタシだけ、ついていくのに精一杯。後ろをヨシダ氏がサポート。
雨は上がったとはいえ、あたり一面ガスで真っ白な中、ゼイゼイ・ハーハーひたすら歩く

09:45 – 権現小屋着。小屋を守るおにいさんが豆から挽いてコーヒーを入れてくれるというので、皆してモーニング・コーヒーとしゃれ込んだ。
泊り客がいなくて、暇してるとおにいさんが言うのを聞いて
「この次は頑張って、ここまで上がってきて泊まるのもいいね」
と、ヨシカワさん。
雨天でなければ権現から赤岳へ足を伸ばすという計画だったのだが、聞けばそのルート、相当に手ごわいのだそうな。天気がよくて、しかも風のない日でないと、あおられて落ちたりしたらアウト。
気軽に「縦走しようよ」など言うワタシはただのド素人のなんやら「蛇に怖じず」なんである。

10:15 – 権現小屋出発。いやいや、どのくらいの「蛇」具合か権現岳へ上がってみて痛感。ほんの少しの距離なんだが、どうして時間がかかる。
のろし場から権現岳へは、鎖がなければどうして登れるか、のような岩場の連続。むしろ鎖には頼らず、岩にかじりついてよじ登る切り立った岩肌。「下を見ない、後ろを振り返らない」で登らないと足がすくむ。
「3点確保が基本ですよ」
ヨシカワさんが後ろから声をかける。
無我夢中で返事もできない。
3点確保とは、手足4本の内のどれかを動かす時に残り3点で確保しておくという意味。次の手、次の足場をきちんと確保するまで、残りの3点でしっかり体重を支える態勢をとらなければならない。バランス感覚が必要なんだよね。初心者向けのガイド本で読んで知ってはいたが、いまさら「ナルホド」である。
でもね、こういうの結構、好きかも。ナイショだけど。

10:20 – 権現岳、登頂。標高2715m。

頂上はすなわちデッカイ岩のテッペン。四方八方いずれもちょっとでもつまづこうもんなら、真っ逆さま。落ちたら最後、拾ってもらおうもない。完全、アウト!!お尻がモゾモゾしますぞ〜い!!!
辺りは真っ白シロだが、その戦慄感はたっぷり。とっても長くいられるもんじゃあない。
頂上からちょい下がった安定した場所まで、ソロソロ、もうちょいというところで、どんな風の吹き回しか、ガスがすっといなくなった。編笠山が姿を現し、ふもとの青年小屋が見える。
「降りてきてからっ!」
慌てて撮ろうとしたら、おこられた。

「ほらね、降りてきてからじゃあ、遅いじゃん!」
内心「チ」だったりするワタシってヤンチャモンなのね〜
瞬く間にガスはまた辺りをおおい尽くしてしまった。

10:35 – 権現岳発。ここからヨシダ氏ら4人とヨシカワ・コダマ組みは別行動。別ルートをたどって観音平で落ち合うことに。

ヨシカワさんに先にいってもらったり、ワタシが先にいったり。
とっくり撮りたいからね〜
他より削れてるところを歩くんだよ。見るだけで怖そうでしょ!
それでも、ここはほんの序の口。行けばそれほどでもなかったりする。けっつまずかないようにだけ、注意!権現岳が岩山ということが見てとれる。

ここが最難関。
が…「馴れ」っての?登る時には「降りるときは、もっと並大抵じゃないだろうな〜」と思ったんだが、やってみると、「あれ?こんだけ〜?!」。

いいえ、見栄張ってるわけじゃあ、決してありません、ってばさ。
無事に降りたればこそ、そんなこと言ってはいるが、ヨシカワさんだって真剣そのもの。ワタシは輪をかけてチョー真剣に降りたのはいうまでもない。
やっぱり「日本の屋根」地帯のお山は峻険だ〜ね〜

難関をやっつけてタランタラン歩いてたら
「もうちょっと早く歩けない?!」
あ、言われてしもた。単独行を重ねてきたワタシはすっかりマイペース・勝手歩行が身についてしまっている。
そのわりに、ヨシカワさんと一緒だと、なんもかもヨシカワさん任せで、タイムキープのことなど、てんで頭になかったりする。
ヨシカワさんは観音平で落ち合う時間を頭に入れて言っているのだ。
ヨシカワさんに先に行ってもらうことにした。
「後から、しっかりついて行きま〜す」




11:14 – のろし場着。だいぶ降りた気がするが、標高2530m。ワタシはのんきにタバコふかしちゃったりしてるけど、ヨシカワさんはタイム記録に余念がない。
「時間巻きますよ!」
「は〜い」

11:45 – 青年小屋着。まずまずの時間に到着したはずが、お昼に1時間もとっちゃって、またもやヨシカワさん「巻きますよ〜」。
12:49 – 青年小屋発。ってなことで、ここからは写真はなし。
ってかさあ、バッテリーが切れちゃって、おまけに予備分を持ってくるの忘れちゃったのさー。いっそ未練もなくてすっきり、さっぱり「降りる」に専念。

青年小屋から押手川までは、巻き道を行く。曲がりくねった樹林下の道は苔むした岩の間を行くような感じで、日本庭園のよう。などゆっくり眺めてる暇もなく先を急ぐ。
13:36押手川着。押手川発13:43。 

14:07 – 雲海着。やれやれ、ようやくここまで来たか、とばかり一服してたら、ヨシカワさんの携帯が鳴った。ヨシダ氏からだ。もうとっくに観音平に到着しているという。
あっら〜!!!

「走れるところは走りますよ〜」
マジか〜!!!

ヨシカワさんはどんどん行く。油断するとすぐに間が開く。
で、ワタシはズルを決め込んだ。
ヨシカワさんの姿を目で追っていると、道がどのように蛇行していて、どう進んでいくかよくわかるんである。それでワタシは蛇行せずに、いわば蛇を串刺しにする格好でショートカットする。そうでもしないと、どんどん差が開いてしまうのだ。

それまで、わき目も降らず、どんどん歩いていたヨシカワさんが、もう少しで観音平と覚しき地点でワタシの方を振り向いた。
「そこ、歩いちゃいけないのよおッ!!」
あ、ばれてもた。

そういうことは、実にしてはいけません。言っても「ここ歩きなさい」と縄を張ってある外だからね。樹木や野草を守るためには、決められたところを行かないとダメなのよ。
14:45 – 観音平着。ヨシダ氏組は恐ろしく前に着いていて、昼食もピクニックさながら車脇でとり、それでもころあいを見計らってヨシカワさんに携帯を入れたんだらしかった。

まあ、後は小淵沢近辺の温泉・スパで一風呂浴びて、ご他聞にもれず「ビール・ぶはー」とやらかして、爆睡列車でご帰還と相成ったという一部始終。

あ、そうそう、ヨシダ氏が収穫した「キノコ」をお土産に、と言ってくれたんだが、言ってもワタシはオサン生活まっしぐらなわけで、持って帰っても料理などしない。
と言って、もらわなかった。

いいえ、言い逃れなんかじゃあ、断じてない、よ。


記:小玉徹子 2007/09/24


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