ヘルプ
お問い合わせ
サイトマップ
コーナーメニュー
VIVA ASOBIST
Big Up
特派ルポ
散歩しようよ
旅はたびたび
シネマピア
School Days
遠距離ツーハタ(通畑)
奮闘記
ハンドメイドは楽しい
あそびすとの食卓
Topics
執筆者紹介
プレゼントコーナー
「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!
PAGE
1
2
3
その2.5月6日 富士見平〜金峰山山頂
あまりの頭痛に耐えかねて、昨夕は18:30頃にはシュラフにもぐりこんだ。全身が寒くてやりきれなくもあったが、それより頭痛の苦痛の方が勝っていた。何分もせず意識が遠のいた。
ふと目が覚めたら、まだ若干頭痛があるものの、ようやく上半身は温まり始めていた。
雨がそぼ降る中、外で用を足し、テントにもどったら、豆板醤も目を覚ましていた。
豆板醤に作りおきの紅茶にウィスキーをたらしたのを一杯もらって飲んで、雨具の下をはいてまた寝た。まだ9時にもなっていなかった。
変な時間に寝て、目が覚めたら今度は眠れなくなるという心配は全くなく、雨具の下を着込んだのと、一杯のウィスキー紅茶が功を奏したのか、テントを打つ雨滴の音を「うるさい」と気にする間もなくまた眠り込んでしまった。
04:30
起床
携帯のアラームで目が覚めた。なんと外は既に明るんでいる。春まだ遠いと思ったわりに、やはりもう5月なのだ。
雨は?降ってない。どころか晴天になりそうな趣!
頭痛は?なーい!!!
「あああ、雨降って、登山中止で温泉三昧を期待したのに〜!」
など言いながら「この分だときっと、見晴らしいいだろうね〜」と期待も膨らむ。
予定通り金峰へ登ることにして、早々に朝食にかかった。
釜飯、ひじき大豆煮、タマネギのさつまあげ、漬物&コーヒー。朝からこんなに食べれんの?!ぐらい平らげた。
05:50
富士見平発
テントその他のなんもかもほったらかして、アタックザックで出発。
06:45
大日小屋着
途中から現れ始めた凍結面、ところどころだったのが、大日小屋を過ぎるととたんに道そのものが凍り道になる。たまらずアイゼンを装着した。
と同時に、どういうわけかワタシの歩くスピードがみるみる落ちていく。ゼーハーというわけでもなく、足がどうのというわけでもない。ただ我が身が重い。
なぜ、こうシンドイのかワケがわからん!
11:17
砂払ノ頭着
大日岩を経て、砂払ノ頭にたどり着いたころには既にクタクタ。
出発が20分遅れだったのを差し引いても、1時間も余分にかかったことになる。
豆板醤、すっかりご機嫌斜め。
あああ〜
水分補給したり、エネルギー・インを摂ったりしてたら後続の登山者が上がってきた。ワンちゃんと一緒。
大日岩の地点で標高2201mだから、2300mは越えているはず。小柄なワンちゃんなのに、よう頑張るな〜
「急がないと、ヤバイっすよ!」
豆板醤には申し開きのしようもなく「腹減った〜!」はおいといて、やれやれ、ヨッコラショっと歩き始める。
砂払ノ頭からチョイ上がり、またさらにチョイ上がったところから振り返った。あまりにもステキな絵柄についカメラを向けた。
岩の上端で飼い主は悠然と一服吹かし、飲料で喉を潤す。ワンちゃんは飼い主に呼ばれても足を突っ張らかしている。「いくらご主人様には夫唱婦随と言ったって、ここまでよ」とばかり。
さらに、わずか歩を進めて息を呑んだ。
これから越えなければならない峰峰の先に目指す山頂が見晴るかせた。
が…
「写真撮ってたの?」
仁王立ちの豆板醤。
「もう、撮ってる場合じゃないから、カメラしまいこみます…」
山頂が見えてからが恐ろしく酷い道のり。凍結面あり、巨大岩あり、残雪斜面あり、メチャメチャ、アップダウンあり。装着したアイゼンを途中で外したり、再度装着したり。そしてアタシの足はますますスピードダウン!
11:17
金峰山山頂着 標高2599m。
豆板醤作成の山行計画表では09:20が到着予定。2時間オーバー。スタートの出遅れ分20分を差し引いても1時間40分も遅い。砂払ノ頭地点で1時間だったところへ40分が加算されてしまった。歩き始めてから5時間半もかかったことになる。
砂払ノ頭の上で「お待ち」かと思いきや、ワンちゃんも立派に登頂。
ようやく、ありついたはずのランチタイムなんだが、疲労が勝って食欲がない。菓子パン1コはなんとか水で流し込んだが、2コ目はほとんどワンちゃんにあげてしまった。ザックに入れてきた行動食にも手が出ない。
360度パノラマ。昨日、雨に降られて登った瑞垣山のゴツゴツ岩だらけの頂が、ずうっと下に見える。包み込むように連なる八ヶ岳連峰。
越えてきた岩峰のはるか向こうの蒼い天空に連なる南アルプスの銀嶺。
眼前にある光景を見渡しているのは真実「我」なんだろうか?
ワタシはなぜ、ここに立っているのだろう?
膝痛を克服したくて始めた山歩きだった。なんだかとてつもなく山が愛しくて歩き続けた。けれど、昨年の今頃は標高2500mを越えなんとする山に登るなど、一度だって思ったためしもない。「山を行き、山に眠り、目覚め、そしてまた山を行く」を願っただけだった。
作為なく山歩きを続けた道すがら、豆板醤と山行を伴にするようになり、ひょんな縁でオオモリ氏率いるアルパインスクールに入会し、昨冬は雪山を経験し、末は岩登りまで始めてしまった。
これって、ほんとにひょんな偶然の連なりなの?
しばらく前、唐突に頭の中に浮かび上がった想念を打ち消そうと抗ってもなお、否定しきれない。神々しいばかりの山容を今また眼前にして、事実として受け容れざるを得ないことにうなだれてしまう。膝痛克服のために山歩きを始めた、それよりはるか以前に「山恋し」の種はワタシの中に植えつけられていたと。
去る4月23日に亡くなった父の葬儀には父の妹たちや従兄弟・従姉妹たちがかけつけてくれた。多くは遠路、長野県からだった。
「家から南アルプスも中央アルプスも見えるよ」
叔母はムスコらに言い
「志賀高原のふもとだから」
と従兄弟は言った。松本にも諏訪にも小布施にも父の姉妹、ワタシのイトコらは暮らしているのだ。
記:
小玉徹子
2008/05/12
今後のサイト運営の為ご意見ご感想を下記よりお送り下さい。
評価:
評価を選択して下さい
大変面白かった
面白かった
興味がもてなかった
コメント:
PAGE
1
2
3
asobist -mini- : 『VIVA asobist』&『Big Up』を更新♪ by 編集部
「あそびすと」とは?
「あそびすと」はいつも自由です。 遊び心を忘れず、ゆとりをもって心豊かに暮らそうとするライフスタイルはまさにasobismです。
表紙
|
読みもの
|
美味・良品
|
ゲスト
ヘルプ
|
サイトマップ
|
お問い合わせ
|
初めてサイトにいらした方へ
|
お支払い方法
広告掲載について
|
著作権について
|
個人情報の取り扱いについて
|
会社情報
(C) Copyright System We. All rights reserved.