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「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!

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〜屋久島4泊5日〜 「満喫!不思議島!!」 宮之浦岳縦走!&リバーカヤックだってやっちゃったもんね〜

その2.2日目:雪上訓練&下山  1月20日


07:20 山荘前集合
たっぷり10時間、死んだようになって眠った。外はマイナス10度を下回っていても、山荘の中はヌクヌクだから、1度だって目も覚まさず 、グッスリ。
昨日は死にそうにシンドかったのがウソのよう。元気ハツラツ!

ゆうべのうちに新雪があったらしい、まぶしいばかりの銀世界の中を訓練場所目指して歩く。アイゼンが雪をかむ感触が何ともいえない。気分は「庭かけ回るワンコ!」。

山荘から歩いて10分ほどの昨日のビーコン訓練場所を過ぎ、さらに10分ほど。赤岳への登頂路からチョイ脇へ入ったあたり、立ち入り禁止のロープをくぐる。

■アイゼン歩行/登り降り
森林伐採の跡の小山の斜面、40度ぐらい?かなりキツイ斜度。足跡一つない、キレイな雪面。ほぼ中央部をオオモリ氏を先頭に1列になって登る。
フルアイゼン着装時の歩き方を習ったのだが、そのとおりしているつもりなのに、登るだけで大変。ちゃっかり後方につけて前の人のトレースを行こうと狙ったんだが、歩幅がチゲーし、ダメじゃん。

直角に足を下ろす、雪を踏み下げて、下がりきったところで次の1歩、ってんだが、右足を踏み下げたら、左足の位置まで下がってしまって、「ヤダ、これじゃいつになっても上がれんがな〜」になる。見た目よりずっと積雪しているのだ。

ほぼ上りきったらトラバース・横歩き。山側は垂直に踏み下げ、谷川は「ハ」の字。
全員が横一列、一定間隔に並んだところで、一斉に斜面を降りる。
つま先やかかとを雪面に立てれば思ったより深い雪にめり込んで前へこける。あくまでも雪面に平行に足を運ぶ。
「かけあしッ」
何回目かの降りで声がかかる。
「え?カケアシ?」と思ったが、案外イケルもん。むしろ体重がしっかり雪面にかかる前に足を運ぶから、雪面をスルスル行く感じ。ユカイ、ユカイ!!!

「こんな小さな斜面でも立派に雪崩が起きます。ここで2人死んでます」
横一列で降りたのは、雪崩が起きないように雪面を固めるためだったというわけ。

休憩タイム。各自、自主トレ。など言われなくてもみんな動く。昨日鉱泉までの道すがら、汗が凍ってもみあげにツララができたぐらいなんだから、じっとなんか、とてもしとれんのよ。

■滑落停止動作訓練。
これがまた大変。じゃがんで足を伸ばしたスタイルで斜面を滑り落ちる。加速してきたらオオモリ氏の「ハイ」の声とともに身をひるがえして雪面にピッケルを立てて、滑落を停止させる。
肩からすばやく身体を回転させる。と同時にヒザを曲げ、足は上を向ける。そうしないとアイゼンのつま先が雪面に触れ、急ブレーキをかけたカッコウになると、アイゼンを軸に身体がタテに回転してバウンドしてしまう。危険なのだ。
「その時ピッケルを飛ばしたりしたら、どうすればいいのでしょう」
「サヨナラです」
「サ・サヨナラってー」
「もうダメです。あきらめてください」
滑落停止は瞬時に反応してこそ可能。即座に動作できないと、どんどん加速して、そのうち身体は雪面を大きくバウンドし、露出した岩に追突し、そうなると5体そろわない形でシートに包まれて搬送の破目になる。ゾーッ、な話。
「だからこそ安全な歩きが大事なんです」
クライミングは安全な登下山の基礎とは幾度となくオオモリ氏が口にしたところだ。

■中休みもかねて昨日に続き2度目のビーコン訓練。
ビーコンとは電波の受発信装置。日本ではボーダーやスキーヤーの間ではそこそこ浸透してきているが、登山者には携帯必要意識が極めて低い。パーティーが雪崩に遭遇し、メンバーが埋まってしまった場合、15分以内、すなわち呼吸停止後の脳細胞破壊に至る前に掘り出すためには、ビーコンの携帯は欠かせない。非常に有効なツール。是非とも山岳保険加入とともに登山者に広めたい、とオオモリ氏は力説する。

「○○が埋まったぞ!」
ただちに1人が受信モードに切り替え、よーいドンで捜索開始。1人は離れて観察。次の雪崩に注意する歩哨役。2人はゾンデ棒の端を持ちビーコン捜索役に従う。捜索域の確認?
性能抜群なアチラ製のビーコンは発信機のありかを0.1〜0.3mの範囲まで確定できる。
確定したらもう1人がゾンデ棒で優しく刺す。
やってみたが、擬似遭難者(スタッフバッグに布類とともにビーコンが入れてある)に刺し当たった感触は、全く初めてでも「これ」とわかる。雪とも木の株だの土面などとは明らかに違う、なんかゾクッとする。
ってなロールプレイングを「探す、隠す」チームに分けて何度も行う。

お断りしますが、アタシと登って埋まっちゃったらあきらめた方がいいかもしれない。ビーコンの使い方もヘタクソなら、林下の深雪を歩くのもチョー遅い。
アタシは「優しく刺す」方に回ります。
あ、優しくしますってば。ほんと。

■他&自己レスキュー及びロープ訓練
解けない結び方、時に応じて解けてリモートから回収できる結び方など教わった数々のロープテクニック、もうすっかり忘れた〜
ロープで即席ハーネス(身体を確保する装備)をつくり自己確保した降ろす人、降ろされる人。カラビナ(金属製・スクリュー固定型の連結リング)で自己と木立に巻いた繰り出しロープに連結する。
ロープテクで降ろす側は大した力を要せず他を降ろせるという技。降りる側はどんな時も斜面に足を張って常に谷川に体重をかける。休む時も決してロープをたるませてはダメ。
パワーバランスで成り立つザイルな関係?とでもいおうか。
しかし…
アタシに命預けるにゃあ、相当勇気がいるかもね〜

段々に慣れてくるとユトリもでてくる。

休憩自主トレで上に立ち辺りを見回せば、なんて雄雄しくそびえる八ヶ岳の峰峰。惚れ惚れしちゃうよね〜

といっても、アタシのカメラは修理中。替わりに持っていった小っちゃこいデジカメは寒がって「ON」してもじきにシューッとまたレンズが引っ込んじゃう始末。
写真は最初の1枚を除いて全て、参加者のマツダ氏にメール送信してもらった。

お尻をソリにして一気に滑り降りるシリセードを楽しんだり、ピッケルをブレーキにしながら滑り降りたり、訓練を終えるころにはすっかり雪にも馴れ、楽しいったら〜♪

さて小屋に戻って、しばしの休憩の後下山。
「行きのズテーン!の恐怖がよみがえり、恐らく下山でも指示は出ないだろうが、アイゼンつけようかな〜と迷っていたら。
オオモリ氏運営するアルパインスクール生の女性が言った。
「転んだっていいじゃないですか。転んでも危なくないところだから指示が出ないんです。つけない方が雪道に慣れますよ」
だよね。小さいころはそうやって里山の雪を楽しんだっけが、と思い直し、ノーアイゼンで降りることにした。

先頭を行くオオモリ氏のすぐ後ろがアタシの定位置。
「カカトを立てたり、つま先からオッカナビックリ足をつかないで、雪面に平行にほんの軽くついて、リズム感を以ってトトトと歩く」
オオモリ氏に教わったとおりやってみたれば、それがね、なんの問題もなくトントン降りられちゃったんだわ、これが。

アタシのすぐ後ろを歩いていたオネエさまはというと、両スットク使用にもかかわらず、凍結斜面でてこずっている。
「ダメで〜す!」
恐怖が先にたって腰が引けるからなお滑る。
内心「ヤッタネ」と思ったりするアタシったらコンジョわるッ!

見栄っ張りな人、自己中、負けず嫌いetc.平常心、冷静沈着を欠く人が真っ先に命を落とすばかりか、他人にの命さえ危うくする。
そういうヤカラは「入山お断り」って看板に書いてあったよな。奥多摩のクライミング練習場「越沢バッドレス」に…

わかってるのよ。ええ、ええ、わかってますとも。
でもね、それだけ往路がミジメだったってことなの。ちっとは「元気なオバサン」ってとこ見せたかっただけなんよ。
許してちょ。

あれから半月。現地で学んだこと、装備など改善すべきを検討しアタシは次の雪山登山に着々と備えている。すっかり雪山に魅せられてしまった。

2月16日、17日は八ヶ岳・天狗岳登頂の申し込み、既に完了!


記:小玉徹子 2008/02/05


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