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撮影年月日 |
2005/09/21 |
撮影場所 |
横浜市青葉区 |
学名 |
Compositae perya robusta |
科目・属 |
キク科コウヤボウキ属 |
季節 |
秋 |
生育地 |
山地の木陰 |
分布 |
本、四、九 |
関連情報
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幸せをおひとつ…
ついに咲いていた。長かった。
最初にツボミを見つけたのが8月23日。9月4日、14日と見に行ったがまだだった。
ほぼ1ヶ月も待った甲斐があった。
ああ、こんなのが我が家からさほど遠くないところに生えてるなんて!!
「咲いてるー!!!」と言ったきり、しばらく撮るのも忘れて見入ってしまった。
これが咲いていたところに何体か、もう少し行った林下にも数体生えているのだが、これが最も早く花をつけた。恐らく薄暗い杉林の下で、これだけ木漏れ日が当たったのかもしれない。
和名は「柏葉白熊」。へー???
なーんだ。「白熊・ハグマ」って仏具の払子・ボッスに使う毛のことなんだって。
林下の薄暗さがかえって花の白さを際立たせ、仏具にたとえられるのがうなづける神々しい雰囲気を醸している。
帰りに知人に会ったら「なんか元気ね。いい顔じゃない?!」と言われた。
「これこれこうでね…」と説明したら、別れ際に知人が言った。
「ありがとう、幸せのおすそ分けもらったようだったよ」
だってね、ほんとカシワバハグマは草花好きの集うサイトでも何度か見かけ、その美しさに強く惹かれていた。図鑑を眺めては「いつか見てみたいものだ」とため息をついていた。それがご近所さんの一員だったんだから、そりゃあ喜びもひとしお。
20年以上この辺りに住んで、そのことを初めて知った。林や森、そして山。自然はやはり奥が深い。たった近所の林森も通い詰めてもまだ足りない。
「この時期は花が少ない」など利いた風な口利くのは止めよう、まめに散歩しよう、と改めての決意だった。
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