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撮影年月日 |
2005/09/19 |
撮影場所 |
箱根 |
学名 |
Saxifragaceae hydrangea involucrata |
科目・属 |
ユキノシタ科アジサイ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
山地の谷川沿い |
分布 |
本(福島県〜中部地方、伊豆諸島)、四、九(トカラ列島) |
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みーっけー!
台ヶ岳のススキの原に立って、とおちゃんが言ったさ。
「ススキばっかりだ。どこまで行ってもススキっきゃないよ」
入り口から少し歩いてもう帰りたそうにしてるとおちゃんを尻目に、どんどん歩く。仕方なくとおちゃんもどんどん歩く。
匂うのよ、匂うのよ、ぜったい何か見つけられるって!。
今度はとおちゃんがどんどん行くのをままにしといて、アタシはススキをかき分け道草を食う。
「さっきからチラチラ見えているススキ越しに薄紫色のが…」
散策のために開かれた道の山側のススキを用心しながら(下手につかまったりしたら、切れ味鋭いからねーススキは)かき分けたらば、ほらほらたくさんありました。
おそらく歩きよいように、往路、復路と2本のコンクリートの踏み石を敷いていたのだが、山側は背の高いススキや何かが覆いかぶさり、じきに谷側の1本のみを人々が行くようになったのだろう。
その山側の敷石の道の脇は雨水の逃げ道になったのか、深くえぐれて溝になっている。溝からは一段と山側へ向けて傾斜がついている。その隠れた傾斜面にたくさん咲いていた。
知らなければ、白いツボミだけ見てアジサイの類だとは想像がつくまい。タマアジサイとはよく言ったもので、ツボミがまん丸の球状をしている。
帰りの車窓から見ていたら、この辺り一帯はタマアジサイの群生地なのだろうと思われる。林縁や木陰に小さな群落をしばしば見かけた。
ほんのり赤みの射した淡い藤色をしている花はなんとも優しげ。
ススキかき分け作戦、大いに成功!
やっぱりナチュラルですよ、なんてったって。
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