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撮影年月日 |
2008/07/20 |
撮影場所 |
長野県八ヶ岳:阿弥陀岳山頂 |
学名 |
LABIATAE Thymus quingnecostatus |
科目・属 |
シソ科イブキジャコウソウ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
低地〜高山帯の岩場や乾いた草地 |
分布 |
北、本、九 |
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大した、たまげた
テント泊2泊で八ヶ岳:阿弥陀岳・赤岳・権現岳を縦走した。1日目は行者小屋泊まり。2日目、中岳のコルを経て阿弥陀岳の山頂へたどりついた。
かなりの急斜面でしかも岩がごろごろを乗り越えての登頂。2805mの頂。滅多な鳥も寄り付かない。汗だくの首筋や額に風が心地よい。
見渡せば、今来た道が細々と眼下に見下ろせ、それはまた細々と中岳向かって伸び、そびえ立つ赤岳へ続くと伝えている。
赤岳周辺は名の通り岩におおわれた山肌が赤褐色をしている。土くれなど微塵もなかろう岩の隙間に根を生やし、無愛想な茶色い岩面をおおい尽くさんばかりにイブキジャコウソウが群れて咲いている。
取り付く島もないところに命を宿すばかりか、すねもせず荒ぶれもせず、可愛い顔で咲き揃うとは大したものだと感心する。
やがて秋が去り、岩をも凍らす厳冬期が訪れ、山に寒風吹きすさぶ時、岩の下でこれらは一体何を想って耐え忍ぶのだろう。
いやいや、つくづく大したものだ。
花期は6月から8月
記:2009/07/18
*実際に登山して撮ってから1年が経過している。どこで何を撮ったか記憶をたどりつつなので、実際と異なる場合もあるかもしれない。
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