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真夏のヒステリー
宮崎県えびの市にある「グリーンパークえびの」へ行けばコカ・コーラの歴史がわかって面白いと、最近知り合った宮崎のフリーペーパー『みちくさ』主宰者の福永栄子さんに聞き、先日出かけた。九州自動車道のえびのインターが近づくと、おなじみ赤いコーク缶の特大シンボルが視界に飛び込んできて、迷いようもなかった。

ここに南九州コカ・コーラボトリングのえびの工場があり、工場見学者施設「コーク館」を一般開放している。もらった資料によると、コカ・コーラ(以下、コーク)は1886年、アメリカ南部ジョージア州アトランタで薬剤師ペンバートン博士が発明したらしい。私の友人で薬剤師という単語から「ヤクザ医師」を派生させた男がいるが、それはこの際、関係なく、ここで感じたことをいくつか挙げようとするとーー。

まずは「水をみがく」に驚いた。各地の水の匂いや癖を処理して、全世界の工場均一のコークを生産すること。そうこられると、ちょっとずつ違う「ご当地コーク」を飲みたくなる私だが、そうは工場が卸さぬわけである。この日、工場見学で地元の保育園児たちといっしょになり、きみたちは百人百色、個性を伸ばして生きてってくれと思った。手っ取り早いのは今からビールを飲むことだなどとは、たとえ一瞬思っても言えないし。

ビールで思い出したが、館内ショップに懐かしいコーク瓶のフォルムを生かしたコップを販売していて、これに黒ビールを入れたらみんな騙されるだろうななどと空想する一方から、ではビール・ジョッキをコークで満たしたらどうなる? という考えが襲ってきてどうにもならなくなり、復刻景品のヨーヨーを二人の息子のために紅白一個ずつ買って、コーク館を後にした。

記:福田 章 2006/09/01
特派ルポ九州よかとこばい

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