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大阪市東住吉区矢田5丁目に、大阪市内ではじめて掘り当てられた温泉がある。じつを 言うと我が家から自転車で数分の場所にあって、その存在は18年も前から知っていた。足 が向かなかったのは、私が勝手に「温泉=入湯料が高い」というイメージを作り上げてい て、自分が住む街にありながらわざわざ入りに行こうとは思わなかったからだ。昨年の暮れ、インターネットのmixi(ミクシィ)で知り合った人からあらためてこの温泉 のことを聞いた。入湯料も一般の銭湯と同じ390円だというので、バイクに跨って行って みた。
その温泉は《ふれ愛温泉 矢田》といい、18年前より施設を新しく作り直して営業して いる。入口の脇にある小さな浴槽は「足湯」で、営業が終ったあとでも誰でも無料で利用 できるようになっている。
料金を払って、まずは脱衣所へ入る。この時点では、温泉特有の匂いは感じない。泉質 はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。湯の色は少し黄色味をおびた微褐色の透明で、鼻 を近づけると、温泉特有の匂いを僅かに感じるていど。殺菌と湯の花を除去するための循 環は施してあるが、塩素などの薬品による消毒や浄化は行われていない。もちろん水道水 を加えることもなく、浴槽には100パーセント天然の温泉が満たされているのだ。 まずはジェット風呂に入ってみる。適度な水流が体をほどよくマッサージしてくれるの が心地良い。ゆったり湯に漬かっていると、じんわりと汗が滲んでくる。のぼせないうち に他の浴槽も試そう。
電気風呂が目に入ったが、これはパス。子供の頃、近所の銭湯にあった電気風呂に知ら ずに入ってしまい感電した。それが今でもトラウマになっているのだ。小さいながら露天風呂があった。もっとも周囲が住宅地なので、景色を楽しむことはで きない。囲いの隙間から空を見上げて、流れる雲を眺めるしかない。浴槽に漬かったり出たりしているうちに気がついたが、お湯が常に浴槽から溢れている。 源泉の湧出量は毎分470リットルというから、この規模の施設には充分すぎるほどの量な のだろう。ちょっとした贅沢な気分に浸りながら、あまりの気持ちよさについ長湯してし まった。
少々のぼせ気味で脱衣所へ出る。さすがに天然温泉だと思ったのは、我が家の水道水を 沸かした風呂とは違い、湯からあがった後は肌がツルツルになっている。 ジェット風呂の 効果だろうか、肩が軽くなったような気もする。自分が住んでる町内で天然温泉に入れるとは、もっと早く来ていればよかった。当分の 間、マイブームになること間違いなし!
2006年01月24日 |
記:平藤清刀
特派ルポ:大阪おもろいでぇ
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