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10月に入るといたるところで目にするかぼちゃ。車を走らせれば、必ず数カ所のかぼちゃ販売所を通過することになる。その大半は、この時期に突如現れる出店であるが、もちろん普通の園芸店にも大量のかぼちゃが並ぶのは圧巻だ。
この季節のビックイベントである、ハロウィンだって感謝祭だってパンプキンの存在は必要不可欠。
ジャック・オ・ランターンのないハロウィンなんてハロウィンじゃないし、パンプキンパイのない感謝祭なんて、物足りない。
そんなパンプキン尽くしの生活が、大好きな夏が終わって少し寂しい気分になりがちな私を、「秋もいいものだな」と感じさせる。
そう、私にとっての秋のかほりは間違いなく「かぼちゃ」である。なぜなら、私は小さい頃からかぼちゃが大好きだからだ。あの甘〜い匂いがたまらなく好きなのだ。かぼちゃの優しいかほりは、私をとても温かい気分にしてくれる。
例えば、レストランで「かぼちゃ」の文字が目についたが最後、その時点で私の頭の中はそのかぼちゃ料理のことでいっぱいになる。
パンプキンスープ、パンプキンパイ、パンプキンマフィン、パンプキンコロッケにパンプキンドーナツ。かぼちゃの天ぷらも、煮付けも本当に美味しい。とにかく、日本のお袋の味からアメリカのデザートまで、かぼちゃ料理をあげたらきりがないほど、かぼちゃというのは色々な料理に対応できる。
私がかぼちゃを好きな理由は、そのかほりや味だけではない。あの形や色がまたなんとも言えず、愛らしい。
小さな可愛い形をしたものから、シンデレラのかぼちゃの馬車を思い出させる大きなおばけかぼちゃまで、その大きさや形は様々だし、その色も日本の表面が緑色をしたかぼちゃから、アメリカのオレンジのパンプキンまで、またそれぞれに個性的だ。
そう感じているのは、私だけではないはず。
なぜなら、この時期本屋に行けば、色々なかぼちゃのイラストが目に飛び込んでくるし、スーパーに行けば、かぼちゃの形のお菓子や紙皿に混じって、かぼちゃの形の人形まで実に何種類ものかぼちゃグッズが、並んでいる。
何より、私が一番興味深いと思うのは、パンプキンの香りのする化粧品の存在。
色々なコスメショップで、パンプキンの香りのパフュームやボディークリームなど、多くの種類の商品を手に取る事ができるのだから。
今年は、ジャック・オ・ランターンのカービング(くり抜き)こそしなかったが、自分でくりぬいたパンプキンの中にキャンドルを灯す感動はなんとも言えない。
言うまでもなく、くり抜いた中身はもちろん、パンプキンシード(かぼちゃの種)まで、ヘルシーなおやつになる。
とにかく、秋のかほりを運んでくるかぼちゃは、私にとってはその全てが秋の楽しみなのだ。
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記:飯島智子
特集:秋のかほり
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