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「春になると、東京ドーム152個分の敷地内にポピーが咲き乱れる?」 そんな話を聞いて、思わず出かけたのが「アンテロープ・バレー・カリフォルニア・ポピー保護区」。ロサンゼルス中心部から高速道路で北東に向かって1時間半ほど車を走らせたランキャスター市の標高900メートルにある砂漠地帯だ。
普段、大都市ロサンゼルスに住みながら、ほんの少し遠出をするだけで、行く途中の景色が自然一色に変わる。まるでグランドキャニオンを思わせるような岩肌むき出しの景色が眺められるから、興味深い。
「ここは、大自然いっぱいのカリフォルニアだ!」 そんなわくわく感と一緒に到着したのが、まずは、ビジターセンター。ポピーにまつわる話を記載した無料のパンフレットが置かれていたり、同保護区の生態系を紹介した本などが販売されている。ギフトショップの隣では、同保護区の案内をビデオで上映している。
実は、ポピーの開花シーズンは3月中旬〜5月中旬で、見頃は4月中旬だと言われている。しかし、早く咲くこともあると聞いて、急遽、車を走らせた。ビジターセンターを後にして、ようやく保護区へ移動する。
群生とは、まさにこのことだ。
ポピー自体はよく目にする花だが、480ヘクタールというとてつもない広い空間に黄金色のポピーが、まるで絨毯のように咲き乱れる姿を目の当たりにすると圧倒される。まだ満開ではないにしろ、全体の八割は咲いている。
こんな光景、いまだかつて見たことがない。
ずいぶん日も暮れかかってきていたせいか、保護区を歩くのは私1人だけだった。このまま永遠に続くのではないかと思えるほど広い敷地内には、ポピーと私だけ。

静寂とは、まさにこのことだろう。音が何も聞こえず、時折、遠くで聞こえる音がこだまする。この静寂の中では孤独は恐怖ではなく、むしろ心が落ち着いて、優しい気持ちで満たされていく。煩わしい思いや悩みなどが一切ない一時を体験した。
カリフォルニアの春の訪れは、ポピーと共に、心の平安をもたらしてくれた。
【関連情報】
■California Poppy State Reserve
住所:15101 Lancaster Road, Lancaster CA 93536
電話番号:661-942-0662/661-724-1180(ビジターセンター)
開催期間:3月中旬〜5月中旬まで
営業時間:日の出から日没まで
入場料:$5(車一台につき)
アクセス:ロサンゼルス空港方面から「Sepulveda Blvd(セパルベダ・ブルバード)を南下し、高速105号に乗る。2,3分でフリーウェイ405号が出てくるので、North方面に乗る。40〜50分で出てくるフリーウェイ5号の北方面に乗り換える。すぐにフリーウェイ14号線が出てくるので14号線に乗り換え、「Avenue I(アベニュー・アイ)」 で下りる。約24キロで「Avenue I」 は、「Lancaster Road(ランキャスター・ロード)」に名前が変わる。15101番地が目的地。
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記:大山真理
特集:春待ちのころ…
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