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オーストリアの首都ウィーンは北海道の旭川とほぼ同じ緯度にあります。冬が半年くらい続き、場合によっては零下20度になることもあります。長く重苦しいグレイ一色の冬がやっとこさ終わると明るいイースター(復活祭)の時期に入るのです。小学生から大学生まで、イースター休みは約2週間もあります。
オーストリアの祭日は当然教会関係ですから、日本のような「子どもの日」も「勤労感謝の日」も、ましてや「敬老の日」もありません。
毎年変わるイースターの日付はとても複雑になっています。復活祭は3月末か4月の初めで(今年は3月23日〜24日)、立春以降の最初の満月のあとの日曜と決まっています。家庭で祝うのは前の週の金曜日と日曜日、そして月曜日の3日間で、月曜日は祭日ですからショップも閉まっています。
前の週の木曜日は「緑の木曜日」と言われていて、ホウレンソウの裏ごししたものと、ゆでたポテトに目玉焼きを載せたものを殆どの家庭で食べます。
私は3月に入ると早速イースターの準備にとりかかるので、花屋で買った猫柳にカラフルな卵を飾ってリビングのテーブルの上に置きます。
卵は殻をたくさん集めておいて、自分で固めの卵の殻を選び、上下にナイフで穴をあけ、片方の穴から中身をフーッと吹き出します。そして中身はケーキやオムレツなどの卵料理に利用することにして、殻は綺麗な明るい色でペイントをしてからリボンをつけます。それを猫柳に吊るすためです。
店頭でもウサギの形をしたチョコレートがたくさん売られて思わず見とれてしまいます。たくさん買っては家族、友人に配り、職場の同僚にも「ハッピーイースター!」と声をかけて渡すのが毎年の習慣です。
卵型のチョコは居間に隠します。そして家族に探し出させるのです。童心に返って毎年「あれっ?違った、こっちかな?」と言いながら探す楽しさ。ただし隠した数を数えないと、夏場にひょっこりクッションの下から出てくることがあるのでご用心を!
ウィーンっ子の大好きなイースターマーケットでは、春の到来を実感し、誰でもイースターウサギのように心が浮き立ってしまいます。

イースターの期間は卵をたくさん使った料理、ケーキをふんだんに作るのでちょっと体型に気をつけないといけませんが。
我が家ではマドレーヌ、カステラのようなお菓子、プリンなどたくさん作りました。卵の殻を集めるためもありますが、これも毎年のならわしです。
復活祭は、待ち焦がれていた陽光がやっと顔を出してくれる最高の行事です。
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記:パッハー眞理
特集:春待ちのころ…
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