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アイルランドで行われる春一番のビッグイベントといえば、何と言っても3月17日の「聖パトリック・デー(St. Patrick's Day)」であろう。国民の祝日でもあるこのアイルランドのお祭りは、今やアメリカ、オーストラリア、そして日本など世界中でも祝われている行事なのだ。
ちなみにこの『聖パトリック』とはアイルランドの守護聖人であった人。彼の命日を讃えるこのお祭りが近づくにつれ、アイルランド中が緑色で溢れかえる。いや、もともとグリーンの多いアイルランドだが、それに加えアイルランド国旗の色である「緑・白・オレンジ」のトリコロール色にも街は染まる、と書いた方が妥当かもしれない。
商店街やスーパーマーケットでは、派手な緑色のデコレーションがなされ、アイルランドの国花である三つ葉のシャムロック(クローバーの仲間)、聖パトリックのデザインのグリーティングカード、それにアイルランドに関する色んなグッズが棚に所狭しと陳列される。
聖パトリック・デー当日は、アイルランド国内外からやって来たたくさんの観光客や地元民たちでにぎわうのだが、もちろんみんなの目的はパレード。一番規模が大きく、海外メディアも多く取材に訪れる首都ダブリンでのパレードはもちろん、地方の街・村でもそれぞれ規模に応じてパレードが行われることが多い。
まだ冷たい風が吹きすさぶ中、今年も在住する街のパレード見学へ出かけてみた。そこではすでに大勢の人々が、緑の衣服に身を包んで街を闊歩している。それだけではなく、朝っぱらからパブですでに気持ち良く酔っ払っているアイリッシュのおじさんたちの姿まで見られた。子どもたちは顔にペインティングをほどこし、パレード前からすでに大興奮状態!アドレナリンを大放出させながら他の子どもたちとふざけあっている。こういった人たちとみんなで喋り合ったり、パレードへの参加者と観客たちとのコントのようなやりとりを見て一緒に笑ったりするのも実に愉快だ。

さらに、聖パトリック・デーの日だけ<限定販売>されるという緑のギネスビールや緑のシェークなんかを探し求めて歩いたりできるのもこの日の醍醐味かもしれない。
この緑だらけの聖パトリック・デーの刺激を受けて、それまでおとなしくしていた木々の芽や花々が春本番に向かってデビューする日も、もうすぐそこだ。
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記:小島瑞生
特集:春待ちのころ…
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