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魔のアイスバーンで車のスピンや追突事故が多発する長い冬、そんなドキドキから札幌のドライバーはやっと解放される春!
と、思いきや、まだ「魔の早春」があります。世界中の都市でも、この緯度では驚異的な積雪量をもつ札幌、路面や路肩の雪がザザザと解けてきたシーズンには、これまた運転の難易度が上がってくるのです。
最高気温がやっとプラスに転じる2月下旬。主道は除雪車が頻繁に活躍してくれますが、問題なのはコチコチの雪が高く固まった細い道路。
まず雪面がマンホール部分から解けていくので、丸い穴がぽっかりと開きます。ひどい時には深さ20センチ以上もあったりして、そこにタイヤを突っ込んだ日には、まわりの雪をスコップで掘ろうとしても歯が立たず。結局は、JAFなどのロードサービスを呼んで牽引していただくことに。

さらに少しずつ気温が上がっていくと、「この道は水たまりか?それとも池か?」のような場面にも遭遇。細い道はとにかくボコボコなので、サファリラリーに参加しているようなハンドル操作の巧さが問われます。
車が行き違えないこともたびたびで、初心者は対向車に道を譲ろうとして岩のような雪の塊にぶつかったりする悲劇も。
3月、いっぺんに暖かくなった日には、雪がグシャッとしたシャーベット状になります。それほど深さもないし、ボコボコでもないし……と安心していると、意外にもタイヤが雪に取られて動けなくなる車が続出。砂浜に車が突っ込んでしまったことを想像していただければお分かりでしょうか。
まわりの人たちに後ろからよいしょ!と押してもらって、人力作戦の開始です。それでも動かなければ、JAFさぁ〜ん!
いっぽう、大きな道でも油断はならず。朝晩は、一見そうとはわからないブラック・アイスバーンでツルリ。日中は追い越しのトラックなどや対向車が跳ね上げる水しぶきで、窓が一瞬視界ゼロになることもしばしばです。運転後は、車はすべからく泥まみれ。ドブネズミというにふさわしい姿に相成っています。洗ってもどうせまた泥まみれなのですが、やはりガソリンスタンドの自動洗車機には車が長い列をつくっています。

すっかり雪が解けて路面が完全に現れると、ドライバーの本当の春がはじまります。のんびり、大らかといわれる道産子気質はハンドルを握った途端に逆転し、制限速度超過はもちろん、少し郊外に行けば時速80キロなど高速並みのスピードを出し、レンタカーなどがよくバッシングされる光景が見られます。
死亡事故もうなぎ上りに増えるこれからの季節、雪国のドライバーさん、くれぐれも安全運転を!
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記:たかはしあきこ
特集:春待ちのころ…
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