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今年の桜は、去年より3週間ほど遅れて咲き始めました。
ダウンタウンの中心に位置するバラード駅で行なわれる桜祭り「チェリー・ジャム・ダウンタウン」は、今年で3回目、ちょうど私達が移民してきた春に始まったイベントです。でも私が参加したのは今年が初めてでした。というのは、一昨年は移民してきたばかりで様子がわからず、去年は大雨だったからです。
3月25日、バラード駅に行ってみると、駅の周辺の桜はまだ5〜6分咲き、それでも桜の木に囲まれた駅の構内には、人が大勢集まっていました。
私が行った時は、バンクーバー交響楽団の五重奏団の演奏が始まるところでした。それに続いて、地元の若い和太鼓のグループが叩く、体の奥までとおるような太鼓の音が駅の構内に響き渡りました。多民族が集まった群集の中で、私は桜を愛でながら、和太鼓のとどろきの中に身を置くという日本的な春を味わいました。
イベントが終っても、バラード駅の周辺は、桜の木の下で写真を撮ったり、語り合う人たちで賑わい、肌寒いながらも華やかな春の雰囲気に包まれていました。
桜の木は、バンクーバー市内に36,000本以上もあり、桜はバンクーバーの春の花の主役とも言える花になったのです。そして、2005年に「バンクーバー・チェリーブロッサム・フェスティバル・ソサエティー」という非営利組織がBC州で設立され、2006年の春に第1回目の桜祭りが開催されたのです。
今年も、3月25日の「バンクーバー・チェリーブロッサム・フェスティバル」を皮切りに、5月10日まで様々な桜に因んだイベントが予定されています。主なイベントとしては、バンデューセン植物園やクイーン・エリザベス公園など、桜の名所でのフォトコンテストやピクニック、それに茶道や華道などの日本の伝統的な文化に触れる催し物などが目白押しです。
また桜をテーマとした俳句コンテストには、世界36カ国から800以上の俳句の応募があったそうです。俳句といっても、日本の5、7、5ではなく、17シラブル3行で構成される英語の俳句です。

これから約2ヶ月、バンクーバーは桜のシーズン、ソメイヨシノ、八重桜、関山、白普賢などが、次々に満開を迎えます。
ところが…「いよいよこれからが春本番」と思ったら、その翌日から霰・雹・雪が降る寒い日が続いています。開花を始めた桜の花も、この寒さに戸惑っているようです。
春は日本もカナダも三寒四温の季節、暖かいと思ったら寒くなり、ということを繰り返しながら、春爛漫になっていくのでしょう。
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記:藤野美津子
特集:春待ちのころ…
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