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半時間ほどオペラ座からトラムで走ると、温泉療養地オーバラーという所へ出る。冬の間はどう頑張っても面倒で足が遠のくが、花のきれいな季節になると率先してクアパークを散策してみたいという誘惑にも駆られる。
半日ゆっくりと庭園を散歩しながら温泉地でゆっくり過ごしてみよう。最近の私は健康保険がまかなうので毎週3回来ては、25分間のマッサージを受けたり背中のハーブパックをしてもらったりしている。ピアノ弾きは肩、背中が凝るのでこの健康保険システムはありがたい。
温泉の施設では温水プールやスパがあり、室内プールから流れるプールが屋外にも続いている。1日チケットで入る人も大歓迎だ。水温36度は体温と同じくらいで気持ちがいい。湯気のたちこめる中をプールの端に書かれている1番から8番まで番号順に進む。局部マッサージを水圧利用で受けることができる。私は肩が痛いので本来、肩用の1番に長く止まっていたいところだがそうもいかない。公平なるブザーの音とともにどんどん進んでいくようになっている。背中、腰、腿、ふくらはぎ、とスムーズにいく。
「水中に潜ると音楽が聞こえます」というプラカートを見たので、ためしに潜ると、チャチャチャとウィーンナーワルツのメロディが聞こえてきた。さすがウィーンか?音楽までシュトラウスのワルツか?と感心する私。
休憩も兼ねてユーカリーのたちこめるサウナへ入ってみた。心底リラックスしてしまう。ここは60度で水着使用だった。普通のサウナは120度と設定されているがここはアロマセラピー用のサウナだから心地よい室温だった。脳の中もリフレッシュされる。
また、本格的なサウナを利用したい人には別にサウナ室があった。
毎週水曜日は「ファミリーディ」と銘打って老若男女ミックスだ。何も知らないで入っていた日本人が、突然裸の(当然だが)男性グループがゾロゾロ入ってきて死ぬほど驚いたと言っていたのを思い出す。
広大な敷地の中には「カフェコンディトライオーバラー」がある。このカフェは旧市街にも店舗を出していてウィーンっ子から愛されている。
さすがに健康を考えてか、甘さを極力抑えたスイーツがたくさんショーウィンドウに並んでいる。甘いものに目がないオーストリア人はやはりここで泳ぎ、サウナのあと汗を流してからケーキとコーヒーをエンジョイするのだろう。
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記:パッハー眞理
特集:春待ちのころ…
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