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グリーク・フェスティバルとは、その名のごとくギリシャ文化を紹介するお祭りなのだが、それがアメリカ各地で年間を通して開かれる。
もちろん規模や行われる時期などは地方によってまちまちだが、アメリカ国内なら何度引っ越しても、引越し先にグリーク・フェスティバルがついて回るというわけだ。
ここサウス・キャロライナの田舎版グリーク・フェスティバルでは、ギリシャ正教会の教会員達が手作りしたスブラキ、ムサカ、ギーロなどの美味しい料理が評判だ。お菓子類も2ヶ月以上も前から準備を始めるとあって、プロ顔負けの出来栄え。
いわゆるアメリカ風の絵の具で塗りたくったようなケーキに囲まれて生活していると、色彩的には地味でも上品な趣きのお菓子たちに「そうよ、そうじゃなきゃ。」とついついエールを送りたくなる。
20数年前の大学時代、当時珍しかった地中海クルーズなる旅行をした友人がいた。帰国後「どうだったー?」と興味津々で群がる私達に向かって
「もう、食事がすっごくまずくて、生のりんごしか食べられなかったわよー」
と文句タラタラだった彼女。
以来、あの地方の料理は日本人向きでない…と信じ込んでいたが、近年の健康ブームか、あるいは日本人の味覚が進化?したのか、ギリシャ料理もそう珍しくはなくなった。
移民の多いアメリカは、なおさらだ。あの時の彼女だって、今では赤ワインを片手にオリーブの実なんぞをつまんでいるに違いない。
さて、フェスティバルで人気のディナーはサラダやピラフが付いて1食10ドル。6ドル程度でピザの食べ放題ができる当地の物価を考えると、かなり高い。

そして食事だけが目当ての来場者を狙って、数年前からドライブスルーが、今年からはオンライン販売も始まった。注目度が高くなり、より便利になったのはいいが、何だか営利目的の「商売」っぽくなってきたのが残念。
催し物はギリシャの民族ダンスや売店の他に、子供の大型遊具が登場し、消防自動車が現れ、その上クラッシックカーの陳列まで。一体ギリシャ文化とどういう関係があるのか…。
「これはギリシャ移民を温かく迎え入れてくれたこの町の人達への、お礼のフェスティバルです。」
とは、実行委員のお言葉。ま、そういう趣旨なら、硬いことは言いっこなし…という事にしましょう。
何でも一緒にやっちゃえ精神とは、所詮は田舎の宿命なんだから。
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記:ハンソン・ヨウコ
特集:8〜10月はお祭り!
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