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一昨年より、中国は河北省にある「石家荘東方美術大学」という美術系の大学で客員講師の拝命を受け、年に何回か先生をしている、ワタクシお絵描き屋さん&文字書き屋さんのまつばらあつしです。
ここ「あそびすと」では映画評やレポートを時々書いてるわけですが、今回「世界の夏を食べ歩き!」ということで、中国の大学での生活や食について、昨年の夏に先生してきた時のお話を、ちょいといたしましょう。
さて、ボクが講師をしている「石家荘東方美術学院」は、中国の首都「北京市」より南に約300km、河北省の州都「石家荘市」の隣にある「新楽市」という地方都市にある学校で、広大な敷地内に校舎だけでなく学生寮や宿舎、食堂や売店、公園などが配置された、いわゆる「学園都市」的なモノと考えていただけるといいかと思います。
すなわち、我々講師もたくさんの生徒や他の先生たちと共に学園内の宿舎で暮らすワケで、したがって三度の食事はおおむね「学食」で摂ることになります。これは一般のツアーやビジネスではナカナカ味わうことのできない、楽しくも新鮮な経験なのです。
先にも書いたように、ボクが講師を拝命している「石家荘東方美術大学」は、新楽市という地方都市にあるわけですが、なんというか、その門構えからして激しくチャイナ。無駄に豪華な校門をくぐると、そこは先が見えないほど広大な敷地に校舎やさまざまなビルが建ち並び、まさに小さな都市を形成しているという寸法。
学校そのものは市の中心地から離れているので、学生たちは授業が終わると校門の前で待ちかまえている3輪タクシーなどに相乗りして、遊びに出かけたりするのです。また、構内の売店では売ってない野菜や果物は、道のあちこちで営業している露店で安く買えたりするので、基本的に不便はありません。
さて、本題の「学食」について。
ここ「石家荘東方美術大学」には、その広大な敷地内にいくつかの食堂、すなわち「学食」があるわけですが、ボクが主に利用したのが、日本で言う「バイキング形式」の所。写真で見ても解るように、ジャンル毎のカウンターがズラリと並び、我々講師は学生たちと一緒に、自分の食べたいジャンルのカウンターに並んで、食べたいもんを注文する、というシステムになっているです。
まあ、このへんは日本の大学とたいして変わりないのですが、驚くべきはそのジャンルの多さ。体育館のようにダダっ広い学食内に並んだめん類やご飯類などのおおまかなジャンルに分かれたカウンターの数14種。さらにそのジャンル内で無数とも言えるメニューが掲示されており、なんかもう「食い物に命を懸けている」感がひしひし。
例えば写真の「炒飯」カウンター。ココで観る限り32種類の炒飯が表示されており、お好みで色々な味を作ってくれます。また特徴的なのが、肉類が入った料理を注文する時に、牛か豚か鳥か?と訊かれること。多民族、多宗教国家らしい配慮を感じさせるひとときであります(ちなみに学内には、イスラム教の人専用の食堂もあるです)。
では、さっそくいただきましょう。すると、思わず眼が醒めるようなレベルの高さ。というかマジ美味い。本当にナニ喰っても美味いです。しかもその盛りが半端なくデカい。そして安い。料金はその場で払うか、専用のカードをかざすだけでOK。同じ金額の料理なら、半分ずつお皿に盛るのもOK。いわゆるハーフ&ハーフですな。
例えば写真の餃子と炒め物ハーフ&ハーフ、それにさっぱりした野菜のあえ物と炒め物のハーフ&ハーフ、これでしめて6元。日本円にすると70円くらいかな。驚いちゃうでしょコレには。しかも校門の外に出れば路地のスイカ1玉が28角。すなわち1/4元。だいたい3円ぐらいで売ってるもんだから。なんかとても幸せな気分になれるわけです、食に関して言えば。
また、中国では良くお茶を飲む、と思いがちなんだけど、学食では夏場ということもあって、冷たい飲み物、それも炭酸系を飲みながら食事というのが流行っているらしく、学生たちは飯食いながらコーラやファンタをガブガブ飲むのです。炭酸飲料はたいてい1元から1.5元というお手軽な値段。だからボクも負けずにガブガブ飲みながら食事をしたわけです。
また、夏らしく昼休みのおやつの時間には、先にも書いたように、外で安いスイカを買ってきて、みんなでシェアして食べたり、カリカリに揚げた鳥や、塩味のきついピーナッツをたくさんたべます。こちらでは、食べ物で季節感を味わう事がまだまだできるわけです。温室栽培が盛ん過ぎちゃって、食べ物の季節感が希薄になりつつある日本人からみると、ちょっと羨ましい気もしますね。
まあ、こうして毎日学食で安くてイイもん喰ってると、舌が肥えてきたりして、例えば帰りの高速道路のパーキングエリアで食べた昼食バイキングなんて、10元も取るのにこんなのかよ!みたいに文句のひとつもつい出てしまう、と言うことになってしまうのでありました。
日本や世界で色々言われている中国の食事情。学生や市民の方々と暮らしていると、テレビや新聞の報道では解らない色々なことが見えてくるです。そして、彼らの「食」のたいする情熱と気合いは、想像以上に「スゲエ!」と実感してしまう次第。次回機会があれば、その辺の事情も詳しくレポートしてみましょう。
ちなみに、中国の地方都市では日本製のお菓子や食材が人気です。値段はすごく高いけど「安全」だから、と言うのがその理由。自分の国の食材をあまり信用してない、というのも可笑しかったですが、ネタではなくマジなのがちょっと怖い気がしますな。
記:
まつばらあつし
特集:世界の夏を食べ歩き!
asobist -mini- : 『BigUp』を更新♪今回はイラストレーターのtomokoさんです! by 編集部
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