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友達から「海辺でバーベキューパーティをするから来ない?」という招待状が届いた。招待状には「自分の焼きたいものを持ってきて。スモア(S'more)はこっちで用意するから」とある。いろんな具材を買ってみんなでシェアする日本人と違い、自分が食べたいものは自分で確保して、というやり方は、合理的なアメリカ人らしい発想だ。
それにしてもスモアって何のことだろう?
それにしても、バーベキューはカリフォルニア州ではどこのビーチでもできるとは限らない。ビーチによって規定が異なり、火気の使用が禁じられているビーチも多い。しかし、バーベキュー容認ビーチには、炭を入れてバーベキューができるように、ドラム缶のようなものを等間隔にいくつも設置してある。
「白い旗を立ててるからすぐに分かるわ」。食料とビーチ用チェアをかついで、20〜30くらい並んだドラム缶の横にある白い旗を探す。
やはり日本人の私はみんなでシェアできるようにコーンをたくさん持っていった。焼きあがったところでみんなに勧めると、「あら、意外とおいしいじゃない。コーンなんて発想、思いもつかなかったわ」と一言。
そうか、アメリカ人はバーベキューでコーンは焼かないのだ。そういえば、ピザ屋でトッピングにコーンを頼んだ時、友だちに「ピザにコーンなんて聞いたことないよ」と言われた。焼いたらほんのり甘いコーンが好きなのは、日本人特有なのだろうか?
こうしておなかがいっぱいになった頃、「今日のデザートよ」と友だちが袋から出したのが、数本のバーベキュー用のくしと板チョコ、マシュマロとグラハムクラッカーだった。彼女は串にマシュマロを刺して炭であぶり、柔らかくなったころに2枚のグラハムクッキーでマシュマロをサンドイッチのようにはさみ、板チョコも入れる。板チョコは熱くなったマシュマロで、ほどよいトロトロ感が出ている。
「なるほど。これがスモアかぁ」。チョコレート好きなアメリカ人は、子どものころからキャンプファイヤーでこういうデザートを食べていたのだ。材料は決して珍しくないのだが、こういう食べ方があることに驚いた。しかも、思いもよらない温かいデザートにいくつも手が出そうになる。「おいしい!」。

こんな初めての体験をしながら、アメリカの夏の風物詩はスモアだと断言したい。
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記:大山真理
特集:世界の夏を食べ歩き!
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