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カラフルなイタリアの夏の「夕食」
夏のイタリアの「夕食」はとにかくカラフルだ。南欧イタリアの夏の強い日差しがおさまる頃、都市部の家なら屋上やベランダに、田舎へ行くと広い庭に備え付けられた夏の「夕食」用テーブルにテーブルクロスがかかり、夏のアンティパスト(前菜)としっかり冷えたプロセッコワインが並ぶ。夏のアンティパストといえば、生ハムとメロン、あるいはいちじくである。しっかり熟したオレンジ色のメロンやワイン色にひかるいちじくは、おなかに優しいだけでなく、目にも鮮やかで、食欲をそそる。



ひとしきりおしゃべりに花を咲かせ、プロセッコのボトルも空いた頃、マンマご自慢のプリモピアットが登場する。
夏のプリモピアットは、イタリアの豊富な夏野菜にあふれている。初夏のアスパラのリゾットから始まって、フィノッキオ(ういきょう)やズッキーニをふんだんに使ったパスタ。グリーン色に輝くリゾットやズッキーニは夏そのものだ。 
フィノッキオもズッキーニも最近では1年中大型スーパーに姿を見せるが、「やっぱり夏のものが一番」とイタリア人たちは言う。トマトだって、夏のものはつやが違う。

まだまだ食べ足りない彼らには、セコンドピアット。夏のセコンドピアットは、付け合せが光る。緑黄赤のぺペローニ、ズッキーニ、ナスのラタトゥイユ、今では高級食材として有名なズッキーニの花のフリッタ。とにかく、夏の付け合せはカラフルで、メインの肉や魚を引き立てる。

イタリア人の多くは、季節のものを旬の時にたっぷり楽しむ。その楽しみ方はとてもシンプルだ。アスパラをバスタ鍋でぱっとゆでて、オリーブオイルとバルサミコ酢につけて食べる。フィノッキオ(ういきょう)に塩を振って、さっと炒めて食べる。他の野菜もグリルにしていただく。素材そのものの味だけでなく、素材の色そのものも楽しむのだ。

しっかりおなかも満たされてほろよいになった彼らは、それでもまだ話し足りない。そんな彼らのために、夏のドルチェがテーブルに並べられる。夏の果物のジェラートだったり、果物の盛り合わせにマスカルポーネチーズ。フルーツポンチ。夏の果物のタルト。マーケットでひかっていた果物たちが、そのままテーブルの上でも輝く。
もうあたりはすっかり真っ暗だ。それでも、色とりどりの夏の食材を楽しむ彼らの「夕食」はいつまでも続く。

記:布施倫英
特集:世界の夏を食べ歩き!

asobist -mini- : 『BigUp』を更新♪今回はイラストレーターのtomokoさんです! by 編集部
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