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日本に居た頃のお正月の過ごし方は2パターンだった。
1.家族で除夜の鐘をきいて迎える。
2.友達とクラブのカウントダウン・パーティーに繰り出す。
家族と迎える温かくてのんびりとした新年も、友達と迎えるクールで華やかなニューイヤーもどちらも大好きだった。
「おせちって苦手」とか「おせちを何日も食べるのって飽きる」
という声もよく聞くが、私はおせち万歳、お雑煮大好きなので、お正月の食事が楽しくて仕方なかった。
自分の寝床からのろのろと起きあがり、2階から1階へ階段をおりている途中に漂うお雑煮の匂いも、朝帰りで玄関に入った瞬間に香るお雑煮の匂いも、考えただけでたまらなく懐かしい。
アメリカだからという理由でおせちは譲れても、絶対にお雑煮だけは譲れないので、(おもちが苦手な)相棒にはアメリカンな朝食を振る舞い、自分にはお雑煮をこしらえる。
お母さんのお雑煮には負けるが、それでもなかなかのお味。日本人で良かったと思える瞬間。
そして、メインのおせち料理に変わって食卓に並ぶのは我が家のお正月の定番のソウルフード。相棒お手製のブラックアイピーズとカラードグリーン。厳密に言えば、今回はカラードグリーンの代わりにケールを代用したのだが、それもまた美味しい。コーンブレットを焼いて一緒にいただくのも良いが、我が家では白いご飯を添えていただくのが定番。
日本ではあまりなじみがないように思えるブラックアイピーズだが、実はパンダ豆という名前で店頭に並んでいたりする。日本のパンダ豆はどれも形が整っていて不良豆などは入っていないが、1パック1ドル弱で購入できるこちらのブラックアイピーズはもちろんさまざまなお豆が入っている。
なので、一晩お水につけたあとは、お豆の選別をするところから作業がはじまる。手間はかかるが、この一手間で美味しくできるのだから、選別作業も楽しい。
あとは、スモークネックボーンを煮込んで柔らかくなったら、骨からはがし、肉だけをブラックアイピーズと共にぐつぐつと煮込んでいく。
カラードグリーンも同じ。
丁寧に綺麗になるまであらったカラードグリーンをお水とお砂糖と塩でぐつぐつと長時間煮込むといった、いたってシンプルな料理。お酢のきいた酸っぱいカラードグリーンも美味しいが我が家は日本のおひたしに近いやさしい味。
お母さんのお雑煮を受け継いでいくように、こうやってソウルフードも代々伝わっていくんだろうな。
日本で向かえるお正月とは違えど、美味しい料理に囲まれているのだから本当に幸せ。つくづく自分が食いしん坊だということがわかってしまう瞬間。
美味しい匂いに呼ばれたのか、友達が新年を祝いにやってきた。皆で食べる料理はやっぱり美味しい。
ビールや好きなお酒片手に新年の抱負を語り合った我が家の和ソウル折衷なお正月でありました。
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記:飯島智子
特集:Party!Party!
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