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桜とは縁がなさそうな印象のあるロサンゼルスにも、桜の名所がある。ロサンゼルス中心地から北上すること約40分に位置する、バンナイス市のアンソニー・C・ベイレンソン公園。ロサンゼルス市公園管理局が運営する園内には、東京ドームとほぼ同面積にあたる10.8ヘクタールのバルボア湖と呼ばれる人口湖があり、その湖畔の周辺を囲むように、2,000本以上の桜が植樹されている。これだけの本数があれば、まるで日本へ戻ってきたかのような花見気分を味わうことができる。
こちらの品種は、日本を代表するソメイヨシノとは異なり、オオシマザクラの改良種にあたるピンククラウドだ。やや色が濃い八重桜で、真っ青なカリフォルニアの空の下、桜の濃いピンクと空の青が見せるコントラストは、息を呑むほど美しい。
この桜は、ある匿名の日本人によって寄贈されたもので、1992年からこの地にお目見えしている。桜を愛する日本人の「ロサンゼルスに住む多くの人々にもその魅力を分かちあえたら」という想いが、密かに伝わってきそうだ。
開花は天候によって毎年異なるが、今年は3月7日〜3月12日が見頃だった。暖冬の年は、2月下旬に開花した年もあり、地中海性気候のロサンゼルスでは、日本よりも少し早めの開花だ。
湖では、4人乗りのペダルボートがレンタルでき、ボートに乗って違う角度から眺める桜もまた味わい深い。ピクニックエリアも整っているため、アメリカ人はおにぎりとまではいかないが、サンドイッチやブリートなどピクニックランチを囲んで花見を満喫する光景が伺える。もちろん、ロサンゼルスには、約5万人以上の日本人が滞在していることから、おにぎり持参の日本人の姿を目にすることもできる。 アメリカ人でも日本人でも、桜を愛する心は変わらないといえそうだ。
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記:大山真理
特集:3月・4月は桜 特集
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