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お気楽ストレートな伯林市民たち
【ヌードビーチFKK】
ベルリンにはたくさんの湖がある。天気がいい夏日には、自転車を電車にのせて、郊外まで湖に泳ぎに行くのがベルリンのスタイル。湖の周りには森があるから、まずはそこで散歩をして、気に入った場所を見つけたら、持ってきたブランケットを敷いて休憩。そこで廻りを見渡して、裸で日光浴している人が多いなら、きっとあなたは有名なヌードビーチ「FKK」に迷い込んでしまったのだろう。




このFKK “Freikorperkultur(フリーボディーカルチャー)”は、元来19世紀に始まった運動で、自然の中で裸になり、自然に帰ろうというもの。当時、近代化が進む一方、暗い狭い都会で労働に疲れた市民が、心も身体も解放するという反近代的コンセプトだった。第二次大戦後に入ると、西ドイツでは連合軍側の要請で、FKKは性的モラルに合わない下品な行為と禁止されたが、ベルリンも含め、東側ではまだたくさん残っている。




老若男女、痩せていても太っていても、肌の色が違っても、誰もが自然の恩恵である日光をあびながら、砂浜で伸び伸びとしている。FKKに恥ずかしくていけない思春期の男の子ばかりがいる普通のビーチよりも、ここのほうがずいぶん解放された気がするから不思議だ。

はじめは恥ずかしかった私も、いつまでも気にして水着を着けているほうが、おかしいような気がして、太陽の下で生まれたままの姿になってみた。周りをキョロキョロしてみたが、誰も私のことなんか見てない。

「なーんだ、裸になるって大した事ないなあ。人間みんな、裸になればただのヒトかあ。」そのとき、なんだか一つ大きなことが吹っ切れた気がした。

記:たかもと・みさこ2006/08/07
特派ルポ伯林市民(ベルリナー)のお気楽生活

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