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10月3日はドイツ統一記念日。現在のドイツ全体のやや北東部全体が旧東ドイツに当たるが、其の東のなかにぽっかり浮き島のようにあったのがベルリンである。ベルリン市内はさらに、東西に分かれていたので、まさにドーナツが二重になったような形だった。
東西は壁で分けられ、それが崩れたのが1989年11月。1990年に、旧東ドイツが旧西ドイツに吸収される形で統一されるまでの約50年間、市内が分割されていたことになる。

私がベルリンに来たのは統一後4年目。ブランデンブルグ門に立つと、東西の区別がまだはっきりしていて、歴史を肌で感じた気がしたものだ。
今となっては、東ドイツ製の車トラビや、アパートで使われていた石炭ストーブも余り見られなくなり、子供の誕生と共に、免許書の申請や、電話線の注文をする必要もなく、旧東ドイツ地域でも普通の先進国の生活ができる。


ここ数年、こうしてなくなってしまった東(オスト)を懐かしむ、オスタルギー(ノスタルジーとオストの造語)が、映画のテーマにもなって話題を呼んだ。日本でも公開された「グッバイ、レーニン」はその代表作だ。まさに東ドイツはレトロな歴史となってしまったのである。
ただ残っているのは、東西ドイツ人間の差別意識と生活水準の差のみ。お互いを「オッシー(東出身者)」、「ヴェッシー(西出身者)」と差別の意を込めて呼び合うのも、統一16年たった今、そろそろ影を潜めようとしている。そんなことを思う統一日の休日だった。

記:たかもと・みさこ2006/10/04
特派ルポ伯林市民(ベルリナー)のお気楽生活

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