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数日前に、1ヶ月の巡礼の旅からパリに戻ってきました。巡礼の話は改めて書くとして、只今、フランスはワールドカップで盛り上がっている。
巡礼中も通りすがりのおじさんに「君は韓国人?昨日は(フランスVS韓国)引き分けだったよね」と声をかけられ、準々決勝のブラジル戦は宿のオーナー夫婦に誘われて3人で寝ころがって庭で観戦、小さな街のカフェはフランス国旗をまとった若者に占領されていた。そして、準決勝のポルトガル戦はパリの部屋で観戦。いつもは静かなアパートがどよめいていた(ある一軒の家が大騒ぎしていた)。視聴率は70%を越え、ワインもシャンパンも売れているらしい。
そして、本日、いよいよ決勝。友達と待ち合わせをしているバスティーユのカフェへ。メトロの中はどこかで観戦するために出かけている人が多い。これからスタジアムに行くわけではないのに、みんなはしゃいでいる。
試合の二時間前にカフェに着いたにもかかわらず、店内も通りも人で溢れていた。トリコロールカラーがやたら目につく。通りには鼓笛隊が登場し、通行人はもちろんのこと、店内の客は椅子に乗って踊っている。トリコロールのペイントのインクが隣のテーブルから回って来て、頬や肩、女性は胸に三本線を引く。試合開始の30分前から放送がスタートし、店内に入りきれない人はテラスからテレビを覗き込んでいる。
さて、試合が始まると、国歌を大合唱、イタリアにむけてのヤジもあり、交代する選手には拍手、まさかのジダンの退場もあり、最後はPKで負けてしまったけれど、とにかく熱い時間だった。

イタリアの優勝が決まった時、一瞬静かになったけれど、その後みんなで拍手。あーあ、負けちゃったねと友達と話し、ふと振り向くと、通りで応援していたアフリカ系の青年が泣いている。悔し泣きだ。
負けてしまったけれど、こんな風に国民を喜ばせ、泣かせることって凄いなと思った。
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記:安田知子 2006/07/10
特派ルポ:着の身着のままのパリ
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