冬にそなた、なに買った?

年の瀬に人のぬくもりを感じた餅つき会

鹿児島・鹿児島市

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やはり餅のつき手は男性にかぎる
「27日に餅つきするから、いらっしゃい」と、参加しているまちづくり活動グループの忘年会の席で声をかけていただいたのは、近所の建設会社の社長さんでした。その社長さんは私たちとはまた別に、地元の男性ばかりの会にも参加されていて、前述のもちつきとはその会で毎年恒例となっている集まりだそうです。会場は自宅から歩いてもすぐ、とくればこれは行くしかない(笑)。2009年も暮れが迫った12月27日のことです。

会場ではすでに餅つきが始まっていました。据えられていたのは小振りながらも本格的な石臼で、会のメンバーが杵でリズミカルについています。湯気を上げながら蒸された餅米が徐々にその形を崩し、餅へと姿を変えていきます。
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つき上がった餅は女性陣によって丸られる
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大きさは不揃いだけど、なかなか個性的な餅たち
あまりの手際の良さに、手伝うことなく私がぼんやりしているうちに、最初のひと臼分の餅がつき上がりました。餅が臼から取り上げられると、ここからはメンバーの奥さんや娘さんなど女性陣の出番です。大きな餅の塊が小さくちぎられるので、それを手のひらでもみながら丸く形を整えていきます。やっと私にもお手伝いのチャンス到来! つき上がったばかりの餅は米粒の名残りか表面がややざらつき、不格好ながらモロフタ(蓋のない木箱状の容器)に行儀よく良く並んでいきます。
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"ねったぼ"は二人掛かりでついた
こうしてせいろで蒸された餅米はすべて餅となりましたが、2回目につき上がった餅は中にあんこを入れてあんころ餅になりました。また最下段のせいろで蒸されていたさつまいもは、熱々のまま半搗き状態の餅に投入。男性ふたりが杵を持ち時計回りに回りながら芋と餅が良く混ざるようにつきあげ、「ねったぼ」と呼ばれる芋餅が完成しました。こちらにはきな粉砂糖がまぶされました。

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完成した"ねったぼ"。
ちょっと柔らかくなり過ぎたが、味は抜群!
私の周囲では昔ながらの本格的な餅つきが、ここ数年よく行なわれています。保育園や地元の子ども会主催であったり、こうした仲間内でのものだったり。私も何度か餅つき会に参加していますが、餅をつくまわりではみな、不思議と笑顔になってしまいます。その日初めて会った人とも、すぐに和やかに打ち解けられます。多分それは餅米を蒸す、臼を準備する、餅をつく、後片付けなどの作業を分担して行なうことで自然と「お互い様」という気持ちが生まれてくるからかもしれません。だって少なくとも餅つきにはつき手と返し手のふたりは必要なのですから......。
一人暮らしには充分すぎる量の餅をいただき、「良いお年を」と皆さんとお別れしました。スーパーで売っているお餅にはない、ほのかな温もりがなんとも言えず嬉しいのでした。











特集 冬にそなた、なに買った?   記:  2010 / 02 / 08

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