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●ショート・ムービー・カフェのお誘い

★オトナだからこそ、短編映画をたしなんでおきたい

一般のロードショー映画に比べ、日本では短編映画(*注)と言うジャンルを見る機会は結構少ない。単独では短過ぎるし(だから短編なのだけれど)、それだけではナカナカ商業として成り立ちにくいという実情もあるだろう。しかし、欧州では映画の1つのスタイルとして、ちゃんとしたマーケットが存在している。事実、ドキュメンタリーからドラマ、アニメーションまで、幅広いジャンルの作品が数多く作られているのだ。
 
 そんな短編映画を日本に紹介しているプロジェクトがある。「open Art」という名のそのプロジェクトは、1999年よりWebサイト上で映像作品の配信を始め、海外のクリエイターから注目を浴びるようになり、今では欧州の短編作品の日本でのディストリビューション、あるいは日本の作家作品を世界中にディストリビューションするまでに至っている。

 「短編映画ってのは、実は賞味期間が長いんですよ」と言うのは、open Artプロジェクト運営しているゴーギャンズ・インターナショナルのプロデューサー・棗田(なつめだ)良成さんだ。
 「MTV系のプロモーションビデオをはじめ、実は短編映画というのは結構作られている。でも、マーケットそのものはまだまだ狭いから、それらをまとまったカタチで観せる事ができれば、ビジネスに繋がるんじゃないかと思うんです」というわけで、短編を集め、現在ではそのライブラリには1000本ほどの短編が集まっているとのこと。
 
 そんなライブラリの中からセレクトした粒よりの作品を、実は東京で観ることができる。それが「CCGA ショートムービー・カフェ vol.2」なのである。
 このタイトルでお解りのように、東京での上映は実は2回目。1回目は今春に行われたが、計8回の上映は全て満席と言う「快挙」を成し遂げた。
 2回目の今回は、2002年のアカデミー賞にノミネートされて一躍その名を知られるようになったアニメーション作家、山村浩二氏の作品「頭山」をはじめ、フランス・ベルギー・アメリカの作家の作品などを集めた全12本、総計90分ほどの上映時間で短編映画をじっくり楽しめるプログラムとなっている。
 
 早速、その初日にお邪魔して、短編映画を堪能してきたのだが、いやあ新鮮。元映画カメラマンとして、実際に短編映画の現場にいたとは言え、こうしてまとめてみることができるのは本当に楽しい経験だ。
 今回の作品は、12本全てがいわゆるアニメーション作品なのだが、その手法も、描きアニメからパペットアニメ、モーショングラフィクスなど、ハイテク、ローテク取り混ぜてのバラエティに富んだもので、ジャパニメーションばかりがアニメーションではないと解ってはいるものの、改めて映像作品の奥の深さを伺い知ることになった。やっぱアイデア勝負だよな。

 注目すべきは、シンプルでオーソドックスな描きアニメーションながら、アイデアとシニカルなオチの秀逸さが光る「カニ革命」、チープでショボイ人形が繰り広げる、いんちき臭いパペットアニメーション「Panic in The Village」シリーズの、底抜けすぎのバカバカしさ、そしてストーリーテリングの素晴らしさに思わず涙する「The Fan and the Flower」など、短編ならではのスピーディーな展開とクオリティの高さに唸らされる。
 
 全般的に、人生経験をより多く積めば積むほど「うんうん、そうだよな」と納得できそうな、コドモにゃあワカランだろ的なオトナ向けの雰囲気が漂う作品が多く、そういう点では一般的ではないかもしれない。しかし、だからこそ、短編映画を嗜めるだけのオトナとして、これは一度経験してみてほしいと思う。
 短編とは言え、いや、短編だからこその面白さが解るようになれば、ちょっとカッコいいオトナの自分を演出できるのではないかと思うのだ。
 
 他とは違うナニカ、普段観ることのできないものを観て楽しむという、僅かばかりの優越感、そしてその短編から得ることの出来る様々なウンチクや教訓、なによりも一度に多くの人が観ることが出来ないと言う希少価値、など。
 いわゆる「違いの解る」オトナとして、短編映画を嗜む事って、結構カッコいいんじゃないかと思うのだ・・・・・。
 
 いや、そんな言い訳はどうでもいいや、とにかく本当に面白いんだからコレ。驚いちゃうよ「!!!」って、マジで。
 東京ローカルではあるけれど、ゼヒ。
 
*注:ここで言う「短編映画」とは、3分程度から20分以下の短い尺数の映画・映像作品のことを指す。 

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CCGA ショートムービー・カフェVol.2
2006年 6月10日・17日・24日・7月4日(いずれも土曜日)
13:00 ~14:30  15:00~16:30
(1日2上映 各回入れ換え制)

会場:DNP銀座ビル 2F 映像ホール
定員:25名(1上映)
*定員になり次第受付終了
観賞券:1000円

基本的には電話での予約申し込みが必要です
tel:03-3571-5206

詳しくは以下のWebページで確認してください
http://www.dnp.co.jp/gallery/index.html

主催:DNP大日本印刷株式会社 CCGA現代グラフィックアートセンター
協力:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
企画制作:ゴーギャンズ・インターナショナル
http://www.open-art.tv/main.html

お問い合わせ
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
tel:03-3571-5206 

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記:まつばらあつし2006/06/17


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