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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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まりりんの格安旅行記 中国江南を行く
その3.蘇州

蘇州に向かう道も広い道路で車が多い。比較的新しい車が多く、日本車に似てはいるけどどうも中国産のようだ。沿道はカラマツが植林されていて、実にきれいな新緑。日本ではカラマツは東京エリアではあまり見ないのでちょっと不思議な感じがした。北国の木と思っていたのは、ただの思い込み?

わりと呆気なく蘇州に着いた。蘇州といえば『蘇州夜曲』と、いわばセットで記憶されている。といっても、メロディーはあやふやで、おそらくわたしの親世代の流行歌を子ども心に漠然と記憶したにすぎない。スケジュールではホテルに直行と思っていたが、呉門橋でバスを降りた。階段式の橋で、見晴らしはいい。

この呉門橋は蘇州城(紀元前514年)の外堀に架かる橋だが、何の知識もなく見学したのと、ガイドの説明を聞いていなかったので、特に関心を持っていなかったが、どうやらこの橋の向こう側に盤門、瑞光寺塔と見るものいっぱいだったようである。わたしたちはこの呉門橋の上から、遠目に盤門、瑞光寺塔を眺めて1日目の観光を終了した。これもスケジュール盛り沢山過ぎで肝心の見どころがすっ飛んでしまう格安ツアーの宿命かも。

ホテルは一流ではないけど、清潔で中庭がテラスになっている小さなホテルだった。夕食をホテルでとり、オプションの蘇州運河夜遊(¥3,000)に参加。これも蘇州なら夜という『蘇州夜曲』のスリコミ効果なのだろうか、ツアー参加者のほとんどがこのオプションをとった。舟で回る蘇州の町は、日本のライトアップのように建物そのものを見せるというのではなく、一筆書きのように建物のシルエットをライトで飾るというもの。とても幻想的に建物のシルエットが浮かび上がり、まるで絵本の世界に迷い込んだようだった。

翌朝、なんとも不思議な中洋折衷の朝食をバイキングでいただく。これはあくまで個人の選択だから、不思議なのはわたしの食欲なのだ。食後、絵葉書を10元で観光案内をしているカウンターのお兄さんに預けて(未だ未到着)、町にでる。路地に朝市があり、面白い。どうやら、おかゆに揚げパン、豆乳というのが朝食の定番らしい。湯気のあがった大きなお鍋の周りで食事をする人たち。自転車やスクーターは阿吽の呼吸で交差点を曲がっていく。しかし、想像していたよりも自転車は少なかった。車線も別れているので、交差点以外はわたしでもこなせそう。

蘇州は江蘇省東南部に位置する呉の都だった街である。歴史も文化も日本とは比べ物にならない。現在「蘇州古典園林」として世界遺産に登録されている庭園は9つあるが、その中で一番日本人に人気があるという留園に行っった。留園といえば中華料理屋と思い込んでいたフシのあるわたしだが、そんなことは誰にも打明けず、澄まして見学。庭園というのは日本情緒の代表のようなものなのに、その原型がここにある。盆栽も書道も茶道も印鑑も全部中国が本場。いったい日本情緒って・・・。ワビサビなんですかね。
園内に流れていた二胡の音につられ、ちょっと横道に入ってみたら、天女のような衣装の女性が演奏していた。やがて演奏を終え、衣装をたくし上げて立ち去った足元はGパンにスニーカー。時代ですかー。




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その後、寒山寺へ移動。「月落ち烏啼いて霜天に満つ 江楓漁火愁眠に対す 姑蘇城外の寒山寺 夜半の鐘声客船に到る」これは唐代の詩人、張継が詠んだ「楓橋夜泊」という有名な詩だが、その楓橋脇で一服。ガイドの金さんが入場券を買いに走っているわずかな時間がスモーキングタイム。
寒山寺は張継の詩で一躍有名になり、参拝客や観光客は少林寺に次いで第4位、年間130万人も訪れるそうだ。入り口脇にあった「小心地滑」。小心者のわたしはドキッとしたが、これは小心者が通ると地滑りが起きるよという意味ではなく、「滑りやすいので足元注意」なのだろう。

寒山寺は日本との繋がりも強く、除夜の鐘を聞きにくる日本人も数多くいるらしい。張継の詩に詠まれた鐘は度重なる戦火ですでになく、明代に作られた大鐘は日本に流出したと伝えられているが、いまだに見つかっていない。現在の鐘は日本の山田寒山が寄付金を募り、寄付したものだそうだ。
寒山寺の新しいシンボルとなっている普明宝塔という五重塔は唐代の楼閣の様式を模して1996年に建てられたもので、そこには北栄の時代には七重塔が建てられていたが、戦火で焼失したそうだ。

朝の散歩に始まり、留園、寒山寺と見学してシルク専門店に移動。すでにかなりの疲労を感じていたが、蚕から繭、真綿の布団作り、そして猛烈セールスと見学ノルマをこなしてから昼食。10人ほどで一つのテーブルを囲むのだが、遠慮しながらの食事に、種類は少なくても一人前の遠慮なし中華定食が食べたいなあと思った。写真なんて撮っていたら遅れをとってしまう。たぶん精神的なものなのだが、知らない人たちと一つのお皿を分け合うのってチョーハード。山盛り取っている人にはどこからともなく冷たい視線が・・・。あー、あたしのお豆腐がなくなるーって思わず叫んだりして。

・・・つづく
記:ひたにまりこ 2007.06.05

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