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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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まりりんの格安旅行記 中国江南を行く
その5.上海

無錫を出て広い道路をひた走る。沿道には時々携帯電話や自動車の広告などがあるが、一番多いのがスローガンのようなもの。それは政治的なものではなく、「愛家庭」などという幸せ家族写真などもあり、今、中国は小さな幸せ、生活向上を目指しているのだなと思えた。社会主義の国は、多かれ少なかれ政治的主導者の写真が街中に見られるが、今回の中国では見なかった。

バスから見た上海の街 いつの間にか眠ってしまったのだろう、目がさめたのは動かないバスの気配。いつしか振動が眠気を誘っていたのにそれが止まると目がさめる。高速道路の渋滞で停まってしまったのだ。目をこすり、ふと窓外を眺める。そして驚愕。「これが上海?ス、スゴイ!」思わず口走る。「すごいわね、大都会よね」とTakakoさんも興奮を隠さない。そもそも、この旅行にTakakoさんを誘ったのは、彼女が上海生まれだから。生まれてすぐに日本に帰国したからまったく記憶がないということだが、生まれた場所を確認したいという想いはあったようで、旅行の前から住所を調べたりと準備をしてきた。わたしは彼女の命の誕生という大げさに言えば歴史を覗ける楽しさを感じていた。そして、自由時間に産声をあげた場所を2人で訪れてみようと計画していたのだ。

高速道路はいろいろな方向から上海の中心部を目指して、幾重にも重なり交差している。高架から一望する街はかつて「東洋の魔都」といわれた心躍る雰囲気をしっかり取り戻している。実にユニークなビルの集合体は整然としたヨーロッパの都会とは違うカオスの予感。変化の只中にあるという異様なエネルギーを発散している。イヤ、マイッタゼという感じ。

ライトアップの街 外灘(わいたん)でバスを降りる。外灘はかつての租界といわれた地域でヨーロッパの建築が残る上海の顔でもある。そして、黄浦江を挟んで正面に上海を代表するテレビ塔「東方明珠塔」がある。写真でおなじみの場所に立ち、「はーるばる来たぜ上海〜」と旅行に行くと必ず頭の中をよぎる一節を口にして夕食に。可もなく不可もない夕食を終え、テラスに出てみると、正面の「東方明珠塔」や街がライトアップで華やかになっていた。

その時、既に7時。雑技団のオプションをとった人たちを劇場に降ろして、ホテルへ。計画ではそれからTakakoさんの生誕の地を訪ねる予定だったのにガイドの金さんの無情の一言「ホテルは郊外ですから、40分はかかります」。ウッソー!行けないじゃん。格安ツアーってホテルは郊外が多いのね、いつもチョイ不便よね。だから格安が実現できるのね。でも格安だから旅行できるわけだしねと自分慰めモードに突入。ホテルはパチンコ屋のようなネオンで歓迎してくれたが、部屋は悪くなかった。

翌朝、わずかな時間を利用して周辺を徘徊。郊外とはいえ、高速道路もあるし、やはり都会の外れ程度のところ。上海通勤の住宅地域という雰囲気だった。前夜光り輝いていたパチンコ屋風ネオンも消えてちょっと侘しいホテルを出発。再び上海観光に。
ホテル周辺
上海老街という明、清代の建物を再現したという観光商店街は、レトロ感いっぱいの楽しい場所だった。しかし、人が多いとか路地が入り組んでいるとかが理由なのか、小学生の遠足のように並んで歩かなければいけない。立ち寄りたい店がたくさんあるのに、それが許されないのだ。せいぜい許されるのは撮影くらい。結局江南随一の名園といわれる豫園の入り口で休憩して、入場せずに次の観光へ。「行ったわよ、豫園の入り口」としか言えないマヌケぶり。




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黄浦公園 再び外灘地域に移動し、黄浦公園に。黄浦江を挟んで正面に「東方明珠塔」が見える、おなじみの場所である。黄浦公園はスコットランドの造園士設計の西洋式公園だが太陽を遮るものが何もない。晴れているのに対岸のビルはクリアに見えないので、相当空気は悪いかも。その後南京路に移動し50分の自由時間をもらうが、右も左も分からず結局黄浦公園に行き、「ビールでも飲んで時間を潰そう」ということに。

河辺の涼しそうな場所を見つけ、「あそこでビール飲める?」と聞くと缶ビールとコップを出して50元だと言う。「高い!」とTakakoさん。「じゃ、やめる?」「うん、やめよう」ということで「ベーリーエクスペンシブ(すっごい高い)」と言ったら、中国語でピャーピャーピャーと非難され、あっちに行けというジェスチャーで追い払われてしまった。「でもさー、1缶350円なら安いんじゃない」「えー、1缶で50元じゃなかったの」「2缶でって言ってたよ」「じゃ、安いわ。1缶だと思ったのよ。追い払われても仕方がない」ということで、炎天下をとぼとぼ歩いて時間を潰したのであった。

ソ連大使館 その後バスはかつてソ連大使館だった建物に。今は催しものなどが行われる市の施設になっているらしい。その敷地の一角に美術館風民芸品店があり、見学していると最後にお店に囲い込まれてしまうという、ありがちな造り。そこでお茶だけ飲んで何も買わずに上海観光を終了。一路杭州を目指すことに。

このツアー、マジ疲れる。予定ではトルコと違い移動距離が短いから、たいして疲れないだろうと思っていたが、とんでもなかった。杭州に着くや否や、また観光。それは杭州編にまとめて書くことにするが、夕食を杭州西湖の近くのホテルで終え、そこなら夜遊びができると喜んでいたら、またまたどーんと郊外のホテルに移動。そこは誰が泊まるのこんな所という開発地区の真新しいデラックスホテルだった。

・・・つづく
記:ひたにまりこ 2007.06.19

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