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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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まりりんの格安旅行記 中国江南を行く
その6.紹興

杭州のデラックスホテルに2連泊というのがこのツアーのウリの一つだった。案内されたホテルは、確かに新しく大きなホテル。しかし、開発地域で道路はだだっ広く、日頃信号に守られている日本人には、そんな道路を横断して探検にでるなどムリな相談だ。しかも、新しい中国かもしれないが、中国らしさのカケラもない様子にはっきり言って失望した。

しかし、部屋に入り、ややしばらくして「どうして見えるようになっているのかしら。変よねー」とTakakoさん。「何が?」「だって丸見えじゃない」。この会話Takakoさんがバスルーム、わたしがベッドルームで交された会話である。言われてみればバスルームとベッドルームの仕切りの壁が大きな透明ガラスになっている。電動スクリーンのボタンを押すと一応仕切りはできるようになっているのだが、基本は透明ガラス丸見えスタイルのようである。誰が何のために?と疑問は果てしなく広がるが、わたしたちは入浴ライブというよりは、下痢ライブ、便秘ライブは面白そうだというイロッポクナイ話で盛り上がった。だってさまざまな現象と格闘している姿って面白いでしょ、きっと。

翌日、朝の徘徊はパスして、紹興に向かう。中央分離帯の植栽の見事さは圧巻である。年間を通して楽しめるように設計してあるのだろうか、草花というよりも葉の色が違う常緑樹の低木を絵画のように組み合わせている。とにかく芸が細かい。これも中国の伝統?なのかな。お掃除ユニフォームを着た人たちが葉っぱの1枚も見逃さずに拾っている。スローガンにもあるように、北京オリンピック、上海万博に向けて意識改革を進めているのかも。

紹興は杭州から南東に60km。ここもまた水の都。小さな水路が幾筋もあり、小舟で回遊できる。小雨模様の中、最初に訪れたのは八字橋。読んで字のごとし、八の字だ。細い水路にぴったりの小舟の船頭さんたちは、道端に集まり団体客見物。面白いんでしょうね、日本人団体客は。

その後、魯迅の生家がある東昌坊地区魯迅中路へ歩いて移動。この辺は、すでに観光整備されていて、観光客が多い。またまた無教養ぶりを発揮するわけではないが、魯迅という名は知っていても、いったいどういう人なのか詳しくは知らなかった。魯迅といえば阿Q正伝。その組合せでテストは乗り切れた。しかし、今回彼の生家を訪れてかなり知識は増えた。近代中国文学を代表する魯迅ということだが、日本で医学を勉強していた彼が医学を離れて思想家になった経緯は実に興味深い。「ペンは剣よりも強し」なのだと実感する。

病弱な魯迅の父親が一日中アヘンを吸って過ごしたという、擦り切れそうな安楽椅子。病弱だからアヘンなのかアヘン中毒だから病弱なのかは微妙と思うが、アヘン戦争の時代ともかぶり、時代に引きずり込まれる恐さを感じる。誰の人生にもそうなった個人的理由はある。でも、その背景にある時代の事情って大きいなと思う。就職氷河期といわれたここ数年の日本の事情など、親も子も想定の範囲外。これも運命として処理するしかないなんて・・・。




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魯迅の生家訪問の後、三味書屋など見学し、咸亨酒店前でバスを待つ。
紹興は春秋時代、越の都だったそうだ。その頃から紹興酒の製造が盛んになり、現在に至っている。
いよいよ、酒が飲める飲めるぞ〜の楽しい時間。紹興酒の製造工場へ移動。最初に素焼きの壷に絵付けしている場所を見学しつつ奥に進むと、もうたまらんわいという風情で壷が積み上げられた所に案内される。そこで3年、5年、10年・・・と熟成させるのだそうだ。その後、試飲と販売。5年物の紹興酒1本購入。80元也。味はいい。実にまろやか。でも、辛口の酒が好みのわたしにはちょっと甘すぎる。

この日の昼食は実に美味しかった。当たり前の話だが、朝食以外の食事はすべて中華料理。多少の違いはあっても、それほどの差はなく、感激するほどの料理にはありついていない。格安ツアー全食事付き、6都市周遊49,800円で、内容までとやかくいうのもナンだが、上海カニも食べてない。季節も違うかもしれないが、らしきものはカニミソで和えた豆腐料理だけ。フカヒレもアワビも無縁。蘇州名物の「松鼠桂魚」は食べたが甘くて口に合わず、上海海鮮料理のホタテもイカも日本で食べる海鮮中華と同じ。杭州料理の「こじき鶏」もそこそこ。中華料理って美味しいねと言えるほどのものに出会っていなかったが、紹興の昼食で入ったレストランは一級品。特に黒酢の酢豚は絶品だった。

このツアーには漢詩同交会?(研究会?)の7人のメンバーが参加していて、この日の昼食のテーブルを共にしたが、その中のリーダー格と見える年配の男性2人は酒豪である。彼らが紹興酒のボトルを注文したので、寝酒が切れていたわたしも同様に注文すると、飲兵衛仲間として俄然注目されたが、とにかく彼らの会話がまったく理解できない。内容によっては100%理解できない日本語もあるのだと知った。特に理解したくはないので(漢詩を勉強する時間などすでに残っていないし)、まったく問題はないが、人生イロイロと言えば、イロイロだ。

残った紹興酒のボトルを袋に入れてもらい、ほろ酔い気分で次の観光地西湖に向かう。もちろん道中は爆睡。酒は旨いし、ネエチャンは・・・の天国気分で満足、満足。さーて、いよいよ最終訪問地杭州にでも行きましょうか。でも、それはこの次にご報告。


・・・つづく
記:ひたにまりこ 2007.06.26

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