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天気が良ければ、能登半島観光に行くつもりだった。しかし、無情の雨。それではじっくり市内観光でもするかということになり地図と睨めっこ。料金100円の「ふらっとバス」というのがあるのでそれで回ることに決定したのはいいけど、どーもおばさんになると、こういう便利グッズが使いこなせない。
Takakoさんは、情報のTakakoと言ってもいいくらいにきっちり調べてある。観光案内の本も買ったそうだ。その情報で「ふらっとバス」が適当と判断したようだが、観察するにどうもアヤシイ。
「4番の乗り場でいいの。西口も東口もどっちも4番」というので西口の4番へ。ところが、路線バス乗り場だった。それさえ気付かず「橋場町にいきますかあ」「行きますよ」のやりとりだけで乗車。初乗り200円。話が違う。「ダメじゃん」「違うみたいね」と話していたら、「橋場町でしょ、このバスでいいんですよ」と運転手。いいのは分かっていますって。でも、100円で行けるバスがあるのに200円というのがおばさん的には×なのだ。

橋場町で降りてすぐに道を聞く。これが一番安全な方法。東茶屋は浅野川を渡り右に折れ、しばらく歩くとあった。おそらく金沢市が最も力を入れている観光スポットの一つだ。通りには木虫籠(キムシコ)と呼ばれる弁柄塗りの出格子の茶屋が並び、美しい。正確に言えば、茶屋と茶屋風土産屋と茶屋風異業種。ぶらぶらしてから懐華楼に入る。懐華楼はかつての茶屋で、現在は観覧施設ということになっている。入場料と抹茶セット1,100円で中を見学。なんと臨機応変な造りかと感心しつつ見学。壁の色や畳の淵に使われている赤紫色が実に強烈。美しくもあるが、なんとも色っぽい。
金箔を貼りめぐらせた黄金の茶室は、畳にまで金が。掃除ができないせいか黴臭い。畳に金箔を貼るのは、いくら観覧施設とはいえ、やりすぎ。金箔まみれで帰宅なんてことはないでしょ。
美味しいお菓子と抹茶をいただき、外にでる。
町には古い美容院など面白い建物もチラホラ。
小雨模様の中、次は兼六園を目指し歩く。途中地図を見つつ立ち止まる。地図を見るのはいつもTakakoさん。わたしは地図を手にとることさえしない。「あれ、ここよね」などと言いつつ、地図をひっくり返したり・・・。ダーイジョーブカーである。やがて少し雨が強く降ってきたが、兼六園の入り口に。右手は金沢城の石川門。ここで、また地図で確認している。どうやら、自分の位置を確かめたいらしい。頭をひねっているTakakoさんに、「あなたバカよね〜」というと、ピタリと動きが止まった。やがて肩を震わせながら笑いへ。仕返ししてやるぞという決意が伝わる。

雨の兼六園はきれいだった。町中の道も迷うくらいだから、庭園の道が分かるわけがない。何度となく「あなたバカよね〜」を応酬しつつ、歴代の城主が植えた松の枝ぶりの無理さを鑑賞。何十本もの支えなしには立っていられない松って無理させられているのだと思う。親の過剰な期待に応えようとしている子どもみたい。周りの林は松の立ち枯れが目についた。歴代城主の松の運命やいかに。
さて、楽しい昼食はと思ったが、雨がさらに強くなり、兼六園の茶屋に入ることにした。二階が客席で、お城の緑が見渡せる立地のいい茶屋だった。わたしが天ぷら蕎麦を頼むと「また天ぷら」と言う。わたしは天ぷらが好きなのよ!まだ若いんだし・・・てことはないか。なにしろおデブ体型を保つには、ときどき油を注入せねばいけないのだ。しかし、ここの天ぷらは冷凍庫の匂いが!ショックだー。
どんなに忙しくても、天ぷらを冷凍するのは止めましょ。すぐバレるんだから。天ぷらの衣には一番匂いが付き易いって、みんな知っていることでしょ。知らない?じゃ、知っているのはわたしだけ?
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