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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。
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気温31℃。暑い。まだ梅雨が明けていないというのに、いったいこの天気は何なんだ。確かに我が夫は「晴れ男」ではあるけれど、ここまでしなくてもいいじゃないか。と、ついつい文句が出るほどの快晴ぶり。
それでもやっぱり「琴平」に来たからには「こんぴらさん」をお参りしなくては、と、そんな気持になるのだから不思議なものだ。
でもこれがもし、石段が観光客で埋めつくされているような有り様であれば、やっぱりやめよう、と思ったかもしれない。が、人はさほど多くなく、長い長い石段も、その両側に並ぶ土産物屋も、どこか懐かしいような佇まいで、浮き足だったところがない。それであたしは覚悟を決めて(そんな大仰な)、石段を上り始めたのだった。
御本宮まで785段。その先の奥社まで登ると全部で1368段。まぁ、奥社は諦めるとして(こういうことになると諦めが早い)、せめて御本宮までは。
ううむ。でも、ほんとにのぼれるのか? 早くもそう思い始めたとき、土産物屋の軒先に置かれた「杖」が目に入る。「ご自由にどうぞ」。うーん、あれがあれば少しは楽かも。
お借りしていいんですか、と、店の人に聞くと曖昧な笑顔。どうやら「無料貸し出しだけど、返しにくるときに何か買ってね」ということらしい。なるほど。どうせ帰りには何か土産物を買うつもりだったから、迷わず借りることにする。どうしても自力ではむり、という時には金毘羅名物「石段かご」というのがあるのだけど(映画「男はつらいよ」で寅さんと松坂慶子も乗っていた。登り5000円、往復6500円)、この籠でのぼれるのは365段までなのだとか。その先はやっぱり歩いて上がるしかないらしい。
それにしても暑い。暑い、暑い、と言いながら、足を運ぶ。最初はそうでもなかったけれど、しだいに杖があることの有り難さを感じはじめる。石段の両脇にはずっと土産物屋が並んでいるのだが、店を冷やかす余裕もない。まずは上まで上ってしまわないと、という思いばかりで、一段一段あがっていく。と、大きな門が。
この大門をくぐると「五人百姓」という5軒のべっこう飴屋さんが並んでいた。先祖の功労によって唯一境内で商売を許されているのだとか。でも同じ飴屋さんが並んでいるのは、ちょっと不思議な光景でもある。何か白昼夢でも見ているような(暑さで朦朧としていたせいか)。そこからはしばし平らな参道を行く。繁る木立の影と吹き抜ける風が心地好い。
再び石段が始まって、その先に大きな御堂が見える。おお、ついに、と思いきや、これは629段目にある「旭社」。でも、このどっしりとした社の佇まいがなかなか良くて、ベンチに腰をおろして、ぼんやり眺める。と言っても、いつまでもぼんやりしていると日が暮れてしまう。さて、あとひと息、と腰をあげ、再び参道を歩きはじめた。
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