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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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グアダラハラ&メキシコシティ・おバカ探訪編その3
〜早朝の力技とルチャ・リブレ〜

メキシコの元気玉はおっさんに違いない。
グアダラハラでそう確信した私たちは、満足して次の街を目指した。首都のメキシコ・シティだ。

お金と時間の節約のため、利用したのは夜行バス。目覚めたら大都会を思わせる巨大なバスターミナルに着いていた。時間はまだ6時30分。もっと寝ていたいけど、もちろん降りなくてはいけない。ヨタヨタとターミナル内のカフェへ行き、寝ぼけ眼でコーヒーをすすっていた。

「ブエノスディアース(おはよう)!」
突然大声が飛んできた。隣の席に座っていたおっさんだ。後ろでおっさんの家族らしい3人が微笑んでいる。「ようこそ」「日本人か?」「メキシコは好きか?」などなど、一通りの挨拶と質問を叫びながら私たちの席までやって来た。私たちの寝ぼけ顔が疲れて見えるのか、「元気出せよ」とバシンバシン肩をたたく。次には、どぎついピンク色の炭酸ジュースが入った2リットルペットボトルをテーブルの上にドカンと置いて、飲みなさいのポーズ。そして呆然とする私たちの手をギュギュギュ〜ッと握り、ワッハッハ〜と大笑い。ご満悦の表情で家族と共にカフェを去っていった。
見事な力技! おかげさまで、目はパッチリ。すっかり眠気も吹っ飛んだ。なんて陽気な目覚ましだったんだろう…。

メキシコシティは見所がいっぱい。壮大な遺跡に威厳のあるカテドラル、充実の博物館もクオリティーの高い美術館もある。



でも、私たちが一番楽しみにしていたのは『ルチャ・リブレ』。自由の解放を意味するそれは、メキシコのプロレス。日本での私にはまったく縁のない分野だけど、ルチャ・リブレという響きがかわいいので気になっていた。

ルチャ・リブレの会場があるのは観光地区とは離れた、いかにも怪しげな空気の漂う所。

だって普通こんなの道端にある?(笑!)


日曜日の午後5時10分。開始から少しだけ遅れて入った会場は、すでにものすごい熱気。客層はまさに老若男女、一人のおっさんに若者グループ、おばあちゃんと赤ちゃんを交えた家族連れだってたくさんいる。ちびっこの甲高い歓声が印象的だ。

レスラーは顔つきかマスクで善役悪役の区別が一目で付く。観衆はとっても素直で、善役が活躍すればワッと喜び、悪役が技を決めるとブーイング。かなりわかりやすい。
派手な空中技を得意とするレスラーが多いらしく、ピョンピョングルグル飛び回るシーンが何度となく繰り広げられる。技をかけながらも正義の味方はそれらしくビシッと、悪者はいかにも横暴かつひょうきんに振舞うからリングの上はまるで舞台。ときにはドリフのコントのような面白さ。日本人なら一回は「志村、後ろ〜!」と叫ぶはず?!
サービス精神たっぷりのルチャ・リブレは、プロレスがいまいちわからない私でも単純に笑える仕組みなっていた。

全ての試合が終了し、興奮冷めやらぬ会場を抜けようと人込みをかき分けて進んだ。なんとか出口に辿り着いたら、レスラーと同じマスクを被ったおっさんがすごい勢いで私達に突進してきた。
一瞬ひるんだけど、よく見ればただ握手を求めているだけ。陽気だなあ。多分大好きなレスラーが満足の活躍をしたのだろう。握手をしながら周りを見たけど…このおっさんとちびっこ以外マスクなんて被ってなかったぞ。ここでもハッピー全開なのはおっさんか〜!




記:大屋智子2006/06/08

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