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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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グアダラハラ&メキシコシティ・おバカ探訪編その4
〜おっさんは崇高だ!〜

おっさんパワーで締めたルチャ・リブレの翌日、今度は知的に国立人類博物館へ向かった。ここは世界有数の規模を誇る充実の博物館。マヤ文明やアステカ帝国など、国の歴史を物語る発掘品はもちろんのこと、先住民の生活文化にまつわる展示品もたくさんあった。民族衣装は今でも一部地域で着用されている。かわいくってゆかいなデザインのモチーフを、大胆な色使いの細やかな刺繍でイキイキと表現。お見事!
とってもおしゃれ♪ 見とれすぎてしばし放心〜。こんなすばらしい作品が普段着とは…なんて美意識の高い人たちなのだろう!

急速にメキシコの民族衣装にのめりこみ、今度はこれをテーマに移動をすることにした。

次の日の夜、先住民が多く住むというオアハカへ向かうべく、バスターミナルへ向かった。大きなリュックが旅行者ムードを濃厚にかもし出す。地下鉄を降り歩き出してから10分。地図のとおりに歩いているつもりだけど、一向に辿り着かない。そして気がついた時には、人気のない真っ暗闇の中に迷い込んでいた。
う〜ん、いかにも危ないパターン。大きなリュックと地図と真っ暗闇。『いいカモ』モード全開じゃないか…。

そこにヌッと現れたのは、ついさっきまで道端で寝てましたよ風情でいっぱいのおっさん。見るからにお金なさそう、何でも欲しそう、怪しい空気120%! 来たよ来ちゃったよ、やられるよ盗られるよ〜。

ところがおっさん、私たちの1mほど手前でストップした。
あれれ、かかってくるんじゃなかったの? 私たちが気抜けしたところでおっさんは口を開いた。
「バスターミナルはアッチだ。」
え? 意外な言葉に反応できずにいると、オーバーアクションをつけて同じ言葉を繰り返す。徐々にヒートアップして、早口な熱のこもったスペイン語で、詳しく丁寧にバスターミナルへの行き方を説明してくれた。わざわざ私たちの行動を予測して助けに来てくれたのだ。
嬉しいどんでん返しにニコニコ顔でお礼を言った。すると彼もほっとしたように笑い、スッともといた暗闇の中へ消えていった。


彼の教えてくれたように進むと確かにバスターミナルはあった。あんないかにも怪しそうなおっさんが、なんの見返りも求めずに、いや、正確には私たちの笑顔だけを求めて、助けの手を差し伸べてくれるなんて…。じ〜ん。

このあと、旅する中で同じようなシーンが何度となく繰り返された。私たちが困っているのを見抜き、進んで助けの手を差し伸べてくれる。私たちの笑顔を確認すると本人も満足そうに笑う。そして最後はサラリと消える…。押しつけがましさ、クドサはゼロ。またこれが驚くことに、そういう人のほとんどがおっさんだったのだ。
おっさん、あなたたち、崇高です!

思うに、おっさんたちのおバカっぷりの裏にもこの精神があるのではないかな? きっと、相手を笑顔にさせたいからおバカになる。まず相手、そこに重点が置かれているのだ。 そして日々そうやって生きているからおバカが性格として定着する…。
そしてソンブレロはきっと、崇高なおバカの標識なのだ。それを自覚しているからこそ、自分がメキシコのおっさんであることに誇りをもって、高々とソンブレロを頭に掲げる。そんな関係がある気がするのだ。

結論。メキシコのおっさんは、崇高なおバカだ!



来月はオアハカ&サン・クリストバル。お楽しみに〜♪

記:大屋智子2006/06/16

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