10時前に上野隆幸氏の母上をデイケアに送り出した後、帰るべくうえのっちに駅まで車を出してもらった。
この日は渋谷の事務所にどうしても1時には着きたかった。
別れのご挨拶をしたら
「あら、もう今日はもう戻ってこないで、帰っちゃうのね」
と隆幸氏。なんて嬉しいことをおっしゃるんでしょう!
「サルだっ!」
車を運転していたうえのっちが叫んだ。いるわいるわ!犬に吠えられてもなんのその。何匹ものサルが木の枝を渡り、電線の上でおっかけっこし、車道を走り回る。こんなふうにおサルさんが出没することはちっとも珍しいことではないんだとか。
「だって今朝早くうちの屋根の上でかけっこしてたジャン」
うえのっちは涼しい顔で言う。もっともアタシは寝ていて、ちっとも気がつかなんだが。
ちょっと車を止めてもらって、浅間山を撮った。煙を吐きながら町を悠然と見下ろしている浅間山。しばらく前の大きな噴火の時はさぞかし迫力だったろう。うえのっち邸まで噴火粒が降ってきたというからね。
うえのっちが「雲場池」に連れて行ってくれた。
池の周りの木々は紅葉しあぐねているようで、やっぱり今年は「黄色の年」なのかな。もうひとつ赤い色に鮮やかさが欠ける。
池よりも、池の周りに点在する「別荘」、これがスゴイ!
だいたいが中軽井沢も軽井沢同様、そこらあたり中別荘だらけだけ。その一つ一つが絵になるよう。どんな方が持ち主なのか想像するだけで物語が編めそうな佇まいだ。
恐らく夏の間のわずかなひと時を過ごすためだけ維持されているのだろう。人の気配なく、ひっそりと林の中に立っている。
中に1本だけきれいに色づいたモミジを池の傍に見つけて撮った。
軽井沢発11:04の長野新幹線に乗った。
前の晩から徹夜の仕事が入っていたにもかかわらず、雲場池に連れて行ってくれて、軽井沢の駅まで送ってくれたうえのっち。あの後、家に帰ってちゃんと寝たんだろうか。今頃はもう疲れはとれただろうか・・・。