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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。
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いつもどこか行きたいなと思っている。ツアーでもなんでもいい。毎日スタンバイ。
どんな誘いもOK。だって老い先短いんだもん。
1日目:大雨で避難命令。なのに我々は
4月の初め、めずらしくTakakoさんから電話があった。彼女の話によると、期限切れ寸前の旅行券をもらったのだという。使わないのはもったいないからどこかに行きましょうという。金額は1万円。ビミョーな額である。最大限その金額を生かすには、近場で普通電車という選択。寒いのはイヤだし、伊豆か房総ということになった。伊豆は逃げた亭主の所有するマンションがあるから、旅行券など使う必要がないので、房総に行くことにした。
4月12日、10時半に池袋で待ち合わせることに。当日、テレビをつけて用意をしていたら、ニュース速報。館山に洪水警報、600世帯に避難命令とある。館山って、これから行くところじゃん。それってやばいじゃん。しかし我々は、お互い連絡すらとらずに、決行した。なぜって、宿に予約をしてあるから行くしかないのである。
千葉までは総武線。順調かに見えた。千葉に着き、駅弁を購入する。旅には欠かせぬアイテムだ。予定の電車の発車時刻までは10分ほどあった。内房線のホームに行くと、かなりの行列だ。すいている乗り場に並び電車を待つと、そこに来る電車は回送になることが判明、移動する。発車時刻になっても電車はこない。耳を澄ますと、遅れているとアナウンス。
「なによなによ、やっぱだめなの」と騒ぐと、若いオニイサンが「朝から電車走っていないんですよ」だって。あらまっちゃん、でべそがちゅうがえり(懐かしい!)である。
不幸中の幸いというのは、こういうのをいうのだろうか。遅れることたった20分でその日初めての内房線が発車したのだ。しかも、我々は窓際向かい合わせの席をゲット。座席はかなりタイトに出来ていて、直角に座るのが正しい座り方のようだ。電車は満員だが、我々は楽しい旅行なのだ。さっそく駅弁を食べた。いわしの押し寿司弁当とあさり御飯を半分こすることにした。
電車は姉ヶ崎でほとんどの乗客を降ろしてしまった。やっとローカル気分満開。雨も上がり、気分も上々。しかし、渡る川はどの川も濁流渦巻く泥の川。牛でも豚でも馬でも、何が流れてきても不思議はない。見渡す海はモノトーン。空と海の境がない。
「ま、いいわよ。美味しいものが食べられるだけで」とTakakoさん。
「だけど昨日から荒れているわけでしょ。漁になんかでてないわよ。美味しいものなんて期待できないよ、でてきても干物くらいね。カナダ産の豚肉とか」
「それはそーだわ」
出発直前に友人のスミコさんが白浜ホテルに行くのなら、館山からバスがいいと言った。そうか、何も千倉まで行って戻る必要はないのだと思った。余計に交通費を使わなくて済むし、それ採用!だったのである。
館山に降り、スイカで清算と思ったら、清算するコンピュータがないからお金を払えと駅員さん。2千数百円を払う。電車に乗る前にわざわざ5,000円をチャージしてきたのに、納得いきません、JRさん。もっと、周知徹底してください。いったいどことどこはスイカが使えるのか、どこが使えないのか。
館山から乗るバスはTakakoさんが調査済み。2番乗り場からという。発車時刻まで1時間ほどあるので、町をぶらつき、マクドナルドで休憩。しかし、館山のマクドナルドは一味違う。カウンターの椅子はゼブラ模様で、スマイルは熟年仕様だ。コーヒー一杯100円というのもオドロキ。これって本当にマック?
バスに乗って乗客のおじさんに何の気なしに聞いてみる。
「塩浦へ行くのはこのバスでいいんですか?」
「行かねえよ。これは安房白浜までだ。塩浦はそれからずいぶんあっど」
ピンチである。スミコさんのガセネタを信じたわたしがバカなのね。どうりで宿の案内に千倉からバスとだけ書いてあり、館山からの案内がなかったのだ。Takakoさんも曖昧に白浜などと聞くから、この乗り場を教えられたのだ。おばさんたちは大雑把すぎるのだ。
バスを乗り継ぎ、やっと塩浦に到着。宿に入り、荒れる太平洋を見渡す部屋に通される。なかなか豪快である。この日、宿泊客は我々を入れて8組だった。
さてさて、美味しいはずの夕食。
用意された席につくと、オニイサンが賑々しくやってきて、「まず、お料理のご説明を」と始まった。
こちらがナニナニのナニナニです。こちらが牛の柳川風。ボっ!とチャッカマンで固形燃料に火を着ける。牛肉は冷凍を薄く切りましたと白状している姿で並んでいる。そこに生卵を流せば柳川風になるらしい。こちらは釜飯になっております。またまたボっ!とチャッカマン。しかしほ記憶に残っているのはチャッカマンのエンターテイメントだけである。ただご丁寧にご説明いただいたという記憶だけが残っているが、美味しかったという記憶がない。こういうのを中身からっぽというのだと思う。
激しい波の音を子守唄に、熱燗とビールで酔いも回って、熟睡したのでありました。
・・・つづく
記:
ひたにまりこ
2006.04.28
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