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12月1日、当初予定されていたウズベキスタン航空10時15分発関西空港経由タシケント行きは、11時15分発に変更され、ちょっとは余裕の朝6時半に家を出た。とにかく集合時間は出発の2時間前、我家から成田までは3時間近くかかるのだ。成田に着くと、タシケント行きは11時45分発に変更。なんだかなーの航空会社。
ツアーの説明を聞き、チケットを受け取り搭乗手続きをする。
「ライター、マッチなどは入っていませんね」と念を押され正直者のわたしは「入っているかも」と答えた。「出してください!セキュリティに引っかかりますから絶対にダメです」そんなー、ライター1個くらいいいじゃんと言っても断じて受け付けない。ということで早くも空港の真ん中でガサゴソカバンをひっくり返す。なぜ正直に言っちまったかって言うと、なんか一抹の不安があったのだ。だって出発時刻がコロコロ変わるウズベキスタン航空だよ。あたしのライターが原因で爆発したら困るじゃん。あたしが乗っているんだし。
ということで、早くも汗ぐっしょり。空港って異様に暑いのに、こっちは北国仕様のいでたちで、イチャモンつけられたから、脂汗やら冷や汗やらドッとでてしまった。よく考えてみれば、ライター1個が発火したとしてもわたしのパンツが焦げる程度で、飛行機が爆発するなんて有り得ないことなんだよね。
日本の航空会社だと、飛び立つ前にいろんな説明があったり、シートベルトなど調べにきたりと準備に忙しいけど、ウズベキスタンはそんなことはしない。前方にあるテレビで説明はしているけど、一つはカラー調整に難ありのテレビでおまけにロシア語。かなりお気楽に離陸した。
関西空港に着陸して約2時間後、すっかりクルーが入れ替わって再び離陸。空きがあった席は自由に移動ができ、わたしは窓際に二人分を独占。いい旅になるかも気分。この飛行機は関空経由なので関空を出た時点で初めて空席が確定する。それにしてもウズベキスタン航空は今回の旅行の興味津々その1だったのだ。おそらく人生で1度だけの体験に違いないだろう。
飛行機はソウル上空を飛び、北京をかすめゴビ砂漠の端を飛んでいる。眼下に広がる景色は荒涼として荒々しい。機内、空港などすべて撮影禁止ということだが、機内食をこっそり撮影。どこの航空会社も同じようなメニューだが、乳製品は美味しい。
 
うとうとしていたら、どうやらやっとタシケントに着陸。いったいどのくらい乗っていたのだろう。時差もあり、確かな時間が分からない。凍てつくようなだだっぴろい空港に降りると地面はアイスバーン。バスに乗り体育館のような所に降ろされる。とにかく何もない。あるのはトイレとイスだけ。そこで待つこと1時間くらい。乗り継ぎの手続きをしているらしい。
ツアーの添乗員が「写真は撮らないでくださーい。カメラを没収されますからー、本当ですよー」と大きな声で叫ぶ。空港関係者は笑顔一つ見せずに指図し、我々を見渡す。そして誰もいなくなる。あらら、という感じ。サービスに慣れきっているわたしたちには不思議な世界だ。
外で一服しようと出ると、中に入れとうながされた。中で吸ってもよいのだそうだ。たばこには寛大。
しばらくすると、イスタンブール行きのチケットが配られ、搭乗手続きが始まった。並んでいる列の前に次々と現地の女性たちが割り込み、一向に進まない。頭にはスカーフを巻き、足首までの長い皮のコート。体は大きく、美人。まるで馬が側をすり抜けていくような威圧感に圧倒されつつ順番を待つ。

セキュリティチェックは厳しく、靴まで脱がされた。もちろんここでも笑顔なし。無事に通過して、今夜の寝酒のウォッカを買う。10ドル也。
びっくりするほどのロシア美人が笑顔なしで応対してくれた。
タシケントの空港は未だ旧ソ連の真っ只中という感じ。おそらく人口比率もロシア人がかなりの割合でいるだろう。少なくとも、飛行機のクルーは全員がロシア人だった。空港関係者は半々というところ。顔立ちは見事にモンゴルから中央アジア系、中近東系がごちゃまぜになっている。
彼らは、サービスというものがどういうものなのかまったく理解していない。笑顔は肉親か友人にだけ見せるものと決めているようだ。実に不思議な体験だった。でも、悪意は感じなかった。案外こういうのも悪くない。とにかくさっぱりしすぎていて、あっけない。それだけのこと。

乗り換えた飛行機は、成田を発つときよりもさらにバージョンアップして、あらよっという感じであっさり離陸。まるで自転車を運転しているみたいだ。その飛行機ではぐっすり眠ってしまい、あっという間にイスタンブールに着いた。
今回このツアーに同行したTakakoさんもNiseさんも長い旅だったというところをみると、飛行機で眠れるか眠れないかは大きな違いだ。成田を発ってからナント23時間もかかったのだそうだ。直行便なら12時間とか。いやー、倍も費やしたんだねー。格安には訳があるってことよね。
でも、面白かったよ、タシケント。撮影禁止なんていってもなーんにもないくせにさ。
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