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朝、わたしたちのホテルのロビーが朝食用レストランに変身。分宿していた仲間たちも集まってくる。一人部屋はダブルベッド一つの部屋なので、下痢のおじさんがわたしの部屋の下だった。「やー、昨日はうるさかったなー、ドタバタ」そんな訳ないじゃん。これもおやじギャグの一つだと思い軽くいなす。朝食はいたってシンプル。でも、これでいいのだ。
この日のスケジュールはおそろしく強行軍。約400kmの移動をしなければいけない。高速道路を走るのでそれほどの時間はかからないかもしれないと期待するが、イスタンブールに近づくにつれ混雑が。途中休憩が2回。最初の休憩所ではギョズレメというチーズ入りのクレープの実演販売をしていたので、これを購入。2リラ也。が、チーズに強烈なクセがあり、食べられなかった。同時にこれを購入した西洋人のお兄さんはパクパクほうばっていたので、美味しいとか不味いとかではなく、なじみのない味なのだろう。
次の休憩所は、ちょっとした公園になっていて、キャラバンのテントレストランなどがある。ぶらぶらしていると、若い女の子が現れ、レストランの中を案内するから写真を撮ってよ。わたしの写真が日本に行くのねと大興奮。きっと、1日に何回かはいろんな国で彼女の写真が活躍しているだろう。
昼食はドネルケバブ。回転式の焼肉だが、メキシコのタコスとあまりにも似ている。焼肉の装置はまったく同じ。味付けした薄切り肉を支柱に何枚も重ねて刺していき、脇から炭火で焼く。そして外側から削ぎ落としていくのだ。火に脂がたれないからススけない。この方法が日本料理にない方が不思議かも。(写真は前菜)
イスタンブールの街に入るとなぜかそわそわしてしまう。この街は本当に不思議な街だ。ミナレットというミサイルのような尖塔はモスクには必ずついている。そのミナレットからアザーンというお祈りの呼びかけが行われる。最初に紹介した「コーランの響く街」は正確に言えばアザーンの響く街なのだ。しかし、アザーンてなんだ?ということよりも、自分が感じたまま、コーランと書かせてもらった。
アザーンは1日5回、コーランの<第一の戒律:信仰の告白>から
「神は全能である。アッラーの他に神は無し。マホメットは神の預言者である。祈りにいらっしゃい、そして救われにいらっしゃい。神は全能である。アッラーの他に神はなし」
と呼びかける。
また、モスクというのは欧米から知識を得た国々での呼称で、トルコではジャーミーという。そして、日本ではモスクを寺院と紹介されているが、正しくは礼拝堂とするべきだという意見もあった。難しいことは分からないが、形あるものに祈りを捧げないというイスラムの教えを尊重するなら礼拝堂がよいのかも。

この日の観光は、旧市街地にある歴史地区。ブルーモスクと呼ばれるスルタンアフメット・ジャーミーを見学。6本のミナレットを持つ代表的なイスラム建築。複数のミナレットを持つ礼拝堂はスルタン(王様)の。一般のジャーミーは1本のミナレットなのだそうだ。このブルーモスクはさすがにすごい建築だった。トルコの観光旅行では必ず訪れる所だ。
ブルーモスクの目と鼻の先にあるのがアヤソフィア博物館。かつてギリシャ正教の総本山だったアヤソフィアはビザンツ建築の最高傑作と言われているが、コンスタンティノーブル陥落の後、ジャーミーとしてイスラムの礼拝堂に使われた歴史を、塗りつぶされた漆喰の奥に現れたキリストのモザイク画が語る。あー、大変な街だったんだなーとしみじみ思ってしまった。

地図を広げればいかに大変な場所にある街かは一目瞭然。まさにヨーロッパとアジアの接点を泳いで渡れそうなボスポラス海峡で区切られている。それを見るには絶好のガラタ塔に行く。すでに日は落ち、夜景がきれい。黒海までは必ず通らなければ行き着けないボスポラス海峡には、たくさんの船が行き交い、金角湾にかかるガラタ橋には今夜のおかずを釣る釣り人がずらりと並ぶ。そして、ライトアップされた建築物がそこここに。とても2日間じゃ足りないなと思う。
次の観光はボスポラス海峡クルーズ。貸切の船でボスポラス海峡沿いの建築物を舐めるように見る。これは素晴らしかった。コーヒーを注文し、ゆっくり喫煙し、サイコーでした。でも、トルコにはタルキッシュコーヒー(トルココーヒー)というのがあるにもかかわらず、なぜかどこでもネスカフェなのだ。表示もネスカフェ。中身もネスカフェ。所によっては、お湯とスティック状のネスカフェがでてくるところもあった。しかも粉はクラシックタイプ。トルコではネスカフェは贅沢品なのだとか。値段は5リラ也。
Takakoさんはこの素晴らしいクルーズに参加せず。風邪薬が効きすぎて、「眠くて眠くてどうでもよくなっちゃったの。とにかく眠らせて」とバスで眠っておりました。その後トルコの銀座通りというイスティクラル通りを歩く。魚屋とか乾物屋とかあり、銀座通りとは思わなかったが、実に活気のある面白い通りだった。が、魚屋のお兄さんとおしゃべりしていたら、添乗員がすっとんできて「ここを歩くのだけは嫌だったんですよ、スリ、ひったくりがすごい多くて、添乗員としては大変なんです。さ、行きましょ」と面白がっているわたしにぴったりくっついていた。要注意人物なんですかね、わたしって。
この日、最後にレストランで食事を済まして、ホテルコンラッドインターナショナルに。ガイドブックによると1泊約4万円もする高級ホテルとか。さすがにいいホテルだけど、格安旅行でそんな高級ホテルに泊まれるなんてどんな魔法を使ったのでしょう。でも、最初に泊まったユーロプラザの方が個人的には好き。だって、コンラッドは街なかにないから、ぶらぶら遊びにいけないし。そしてこの高級ホテルには明日も泊まる最後の連泊。でも、さすがに疲れた1日だった。
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