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本日の午前中は基本的には自由行動。しかし、オプショナルで地下宮殿とトプカプ宮殿がある。イスタンブールの観光でこの二つは外せないとなると、オプショナルを取らざるを得ない。料金7,000円也。
イスタンブールの道路事情は極めて悪い。海峡や湾がど真中にあるためにいくつかの橋を渡る車が大渋滞を引き起こす。地下鉄があるにはあるが、まだほんの短い距離で、路面電車、バスなど入り乱れて走る。
この渋滞を想定したのか、出発は7:30。ところが意外にスムースに歴史地区に着いてしまった。アヤソフィアの周りをウロウロしたのち、地下宮殿に。
しかし、オープンまでには時間がある。ここで思いつく時間の潰し方はトイレということになり、ぞろぞろと列を作って移動していった。わたしは地下宮殿入り口の隣の小さな公園で一服。まだ開いていないレストランを覗いたりしながら時間をつぶしていたが、トイレ組がいつになっても帰ってこない。
やがて地下宮殿はオープン。しかし、たむろしているだけのわたしたちに係りの人が「なぜ中に入らないの」と。そして「ガイドは?」と聞くので、トイレから戻らないと言うと大笑い。道を挟んで警備に当たっていた機関銃をもった警備員に携帯で連絡。警備員も笑っているところを見ると、不信に思っていたのはこの警備員だったのかも。
地下宮殿は6世紀頃に作られた閉鎖式貯水槽。イスタンブールの郊外にあるベオグラードの森から引水され、主に宮殿の水に使われていた。何世紀にも渡り使用されなかったこの地下貯水槽は、フランス人考古学者によって発見された。2mも堆積していた土を取り除くと、礎石として使われている石がメドゥーサだったりと実にドラマティック。でも、おそらく遺跡の石を使い回していただけなのだろう。
ビザンチン・コリント様式の柱頭の柱が整然と並び、貯まった水に魚が泳いでいる、不思議な貯水槽だ。この秘密基地のような空間が映画に登場しないわけがない。かの有名な007「ロシアより愛をこめて」の撮影にも使われたという。そして、この地下宮殿の存在を知らなかった人民は、上に家を建て、道路をつくっている。普通の街並になっているからこそ別世界の感じがする。
次に訪れたのはトプカプ宮殿。この宮殿は金角湾、ボスポラス海峡、マルマラ海を見渡せる丘の上に建つ。そして、20世紀初頭までの400年間オスマン朝の支配者の城だった。あまりにも強力な権力を誇っていたため、イスタンブールがこの400年間に侵略されることはなく、その間に蓄えられた膨大な秘宝が略奪されることもなかった。その秘宝の一部が公開されている宝物館は、かつての厨房あとにあり、目眩がするほどの宝物が展示されている。
中でも、スプーン屋のダイヤモンドという86カラットのダイヤは見事。他にも、イスラムでは大切にされるエメラルドは競って王様たちが集めたと言われるだけに、世界最大の3kgの物を含め数多く展示されている。この宝石類を見てしまうと、どんなに高価な宝石のアクセサリーも、ハナクソみたいに思えるから不思議。

次に訪問したのはハレム。ハレムとは禁じられた聖域という意味で、主に女性たちの居住する場所をハレムといったらしい。トプカプ宮殿の場合、誰でもが入れたわけではない。王と皇子だけ。入り口を入るとすぐに宦官の部屋がある。ハレムの宦官はすべて去勢された男。しかもその去勢の方法が恐ろしく残酷だ。睾丸を切り取り、下半身を土に埋め、それを生き抜いた強い男だけが宦官に採用されたと本にあった。切り取られた傷口から化膿して死んでいく人もたくさんいたのだそうだ。
ハレムの女性たちは戦争をしていた時代は略奪してきたが、平和な時代には奴隷市場から美しい女性を買ってきたらしい。特にロシアのコーカサス地方の女性は美しいのだそうだ。ということは、子孫は限りなく混血ということになる。

ハレムについてはきりなくいろんなことがあり、書き出すと大長編になってしまうからやめておこう。陰謀と策略が渦巻く下克上の場でもあったということだけ記しておく。
ハレムを見学していて思ったことは、こういう場所には住みたくないなということ。美しいタイルで覆われている。が、どうしてもお風呂場のように感じてしまう。あまりにも柄が多くて落ち着かない。わたしはやっぱりさっぱり系の住いがいいや。ビンボーでもね。
トプカプ宮殿の中にあるレストランで一休み。宝物館で一緒だったトルコの小学生の遠足。時間とともに湧くように小学生が増えていく。可愛いけどうるさい彼らからやっと逃れる。でも、彼ら、ハレムにはいなかった。ハレムは勉強には適さないかもね。
ショーケースにはトルコ料理が並んでいたので、記念に撮影。
昼食はアガサ・クリスティが「オリエント急行殺人事件」を書いたホテルでということだったが、改装中とかで変更になってしまった。実に残念。トプカプ宮殿を出て近くのレストランに移動。ここで自由行動の人たちと合流した。料理はフルコース、せめてものつぐないかしら。
食後、1人でたばこを買いにいく。アヤソフィアの見える道路に小さな雑貨屋があり、たばこが並んでいたので店に入ると、そこは観光客目当てにガイドするおじさんたちの溜まり場みたいだ。なんだかうさんくさい人たちにうさんくさい目で見られている。
勇気をだしてマイルドセブンを見せ、同じクラスのトルコたばこをちょうだいと言うと、アメリカたばこっきりないよという。そんな軽いたばこはトルコにはないのだそうだ。2ドルで強いたばこを買い外にでると、英語の通訳をしてくれたおじさんが案内するよとついてくる。わたしはツアーメンバーだから必要ないと断り逃げてきたが、ちょっとヤバかったかも。人の集まる観光地だからこそ気をつけなければいけない。
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